シノドス事務局が今年10月の総会第2会期に向けた2つの文書発表

(2024.3.14 バチカン放送)

バチカンのシノドス事務局が14日、10月に開かれる世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会・第2会期に向けた2つの文書を発表した。

二つの文書は、「シノドス第16回通常総会・第1会期中に浮かび上がった考究を要する命題についての教皇庁諸機関の協力におけるグループ研究」と、「宣教するシノドス的教会になるためには? シノドス第16回通常総会・第2会期を前に神学的考察を深めるべき5つの視点」だ。

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最初の文書は、教皇フランシスコの今年2月16日付の自筆文書中の決定を受けたもので、シノドス第16回通常総会・第1会期中に浮かび上がった熟考すべきいくつかのテーマのうち、特に10の命題について、各問題を専門とする教皇庁諸庁が協力し、シノドス事務局がその責任者となって行うグループ研究について、その進め方とテーマ内容等を記している。

研究対象となる命題として、カトリック東方典礼の教会とラテン典礼の教会の関係や、貧しい人々の声に対する傾聴、デジタル環境における宣教、聖職者のいくつかの特定の役務のあり方についての神学的・教会法的問題、シノドス的・宣教的視点から見た司教のあり方等をめぐるテーマが提起されている。

これらの研究は、来年6月まで続けられるが、今年10月のシノドス総会第2会期の際に進行状況の中間発表が予定されている。

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もう一つの文書は、シノドス第16回通常総会・第2会期を前に、「宣教するシノドス的教会になるためには?」という大きな問いを示すもの。

この指針的な問いを背景に、昨年10月の総会第1会期と今年10月の第2会期の間の期間に、「地方教会のシノドス的・宣教的な顔」、「教会間のグループのシノドス的・宣教的な顔」、「普遍の教会のシノドス的・宣教的な顔」「シノドスの方法」、「宣教するシノドス的教会の『場所』」の5つの視点からの考察を進めるよう求めている。

シノドス事務局は、こうした指針をもとに、世界各国・地域の司教協議会から、各教区の声をまとめ、5月半ばまでに報告を受け、10月の総会第2会期のための討議要綱に生かしていく、としている。

(編集「カトリック・あい」)

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2024年3月15日