(2025.7.23 カトリック・あい)
現在東京在住のカトリックの女性信徒が、会員司祭(当時)から繰り返し性的暴行を受けたとして、所属修道会の神言会日本管区に対して損害賠償を求める裁判の10回目が23日午前11時から、東京地方裁判所第615号法廷で開かれた。
前回裁判で原告代理人弁護士は準備書面で、被告・神言会から入手した報告書をもとに10項目以上にわたる性的暴行を働いたとされる会員司祭の行為に関する同修道会の不法行為を指摘していた。
23日の裁判には、被告代理人弁護士が、準備書面で、指摘された10項目以上のものは、全て「不法行為には当たらない」とした。
この中で、原告側が、当該司祭を出国させたのは、「追及を逃れさせるため」と指摘したのに対しては、「そのような意図はない」と否定。同修道会がその際に、当該司祭に100万円を渡し、逃亡を助けた、との指摘には、「あくまで生活資金」であり、指摘された行為には当たらない、などと答えた。
また裁判長から、被告代理人弁護士に対して、当該司祭が、女性に性的暴行を繰り返したとされるのは長崎教区の西町教会の主任司祭で、その後、東京教区に移り、さらに名古屋教区に移ったとされているが、修道会日本管区と日本のカトリック教会の教区などの組織上の関係を、次回裁判までに、明確に整理して説明するように、と”お願い“がなされた。
裁判を傍聴していた約30人の一人の司祭は、当該司祭の卑劣な行為、それをかばおうとする神言会の姿勢に、「どうしてこのようなことになるのか、同じ聖職者として理解できない。修道会も人を選んで司祭に叙階しているはずだが・・ そのような体制が機能していないように思われる」と強い疑問を呈していた。
次回の裁判は10月1日午後4時から615法廷、次々回は12月1日午後3時から606法廷で開催の予定。判決の前提となる証人尋問は来年1月の見通しだが、原告の田中時枝さんが初回から毎回出廷しているのに対し、代理人弁護士にまかせきりで、まだ一度も出廷していない神言会の日本管区長、当該・元司祭がどうするのか、今から注目される。