(2025.11.22 Crux Nicole Winfield, Associated Press)
ローマ発―教皇レオ14世は22日、1990年代に若い神学生たちを性的虐待したとして調査中のスペインの司教の辞任を受理された。新教皇が虐待疑惑で告発された司教を事実上解任したのはこれが初めてだ。
バチカン広報局の声明によると、教皇はスペイン・カディス教区長のラファエル・ソルノサ司教(76)の辞表を受理された。理由は明らかにしていない。ソルノサ司教は昨年、司教の定年である75歳を迎えた段階で、辞表を提出していたが、今月初めにスペインの日刊紙エル・パイスが「ホルノサ司教が最近、教会法廷による調査対象となった」と報じた後の、受理となった。
同紙は2018年以降、スペインのカトリック教会における数十年にわたる虐待と隠蔽を明らかにしており、ホルノサ司教が若い司祭時代、ゲタフェ教区神学校長を務めていた際に、若い神学生を虐待した疑いが持たれている、と報じた。この神学生(当時)が夏にバチカンへ送った手紙を引用し、ゾルノサ司教が彼が14歳から21歳までの間、身体を触り、定期的に性的関係を持っていた、と報じた。元神学生の手紙には、ゾルノサ司教が彼の告解を聞き、同性愛を「治療」するため精神科医の診察を受けるよう説得した、と記されていた。
カディス教区は、ホルノサ司教に対する告発の内容を否定したが、マドリードの教会裁判所(ロタ)による調査が進行中であることを認め、11月10日の声明で、ホルノサ司教が調査に協力しており、「事実関係を明らかにし、進行性の癌治療を受けるために、一時的に職務を停止している」と述べていた。
またこの声明で、「約30年前の出来事を指すこれらの告発は極めて深刻であると同時に虚偽である」としていたが、スペイン教会が近年、かつて”堅固なカトリック国”であったスペインを揺るがした数十年にわたる虐待と隠蔽の遺産と向き合い始めて以来、司教が引退させられ、虐待疑惑で調査対象となる事例が公に知られるのは初めて、と見られている。
2023年のスペイン初の公式虐待調査では、スペイン人権擁護官事務所の報告書の一部である調査に基づき、被害者数が数十万人に達する可能性が示された。人権擁護官は、同官事務所のチームと面談した被害者とされる487件の事例について、18か月にわたる独立調査を実施した。
スペインのカトリック司教団は謝罪したものの、監察官報告書の解釈を「虚偽」と退け、「教会外で虐待を受けた人の方がはるかに多い」と主張したが、その後、独自報告書をまとめ、2024年に「1945年以降、カトリック教会内で728人の性的虐待加害者の証拠を確認した」と発表した。スペイン政府が教会に経済的賠償を義務付ける計画を承認した後、教会は被害者への補償計画を開始している。(翻訳・編集
(「カトリック・あい」南條俊二)