Pope Leo XIV meets with the Pontifical Commission for the Protection of Minors (@Vatican Media)
(2025,6,5 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
教皇レオ14世が5日、バチカンで教皇庁未成年者保護委員会のメンバーと面談された。
聖職者による性的虐待の世界的な蔓延に心を強く痛められた故教皇フランシスコは、教皇職に就いて間もなく、同委員会を設置され、聖職者による性的虐待との闘いを助けるために最も重要なことを行う独立性を保証するとともに、活動内容を教皇に直接報告するよう求めておられた。
教皇レオ14世もこれを引き継がれ、委員会に対し、「未成年者や弱い立場の人々を保護するためにあらゆる面で最大限の努力をし、教皇自身との直接の連絡を続ける」よう要請。
委員会が活動を開始して以降、世界の司教による虐待や不正行為を報告するメカニズムを定める典礼法令やその他の文書の改訂、特定の管轄区域における民事規制当局への報告義務、虐待防止のガイドラインや保護策の徹底などの対策を進めてきたことを評価したうえで、「それでも委員会は、さまざまなレベルで、さらに多くのことを行う必要があります」と指摘された。
故教皇フランシスコは2022年4月、委員会に対し、「性的虐待に関連して所轄の部門が行動するのを助けるために、教会が何をしているのか、何を変える必要があるのかについての信頼できる情報を、年次報告書として毎年まとめ、発表するよう要請。これを受けて委員会は昨年10月に第一回の報告書をまとめ、世界の現地教会や大陸の状況、バチカンの保護基準の効果、現地教会の対応、委員会が世界の司教たちに対して、どのように説明責任と透明性を守る方策を提供しているか、などについての検証結果を明らかにしている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)