・24日長崎、25日東京の教皇フランシスコ司式のミサを、公式Youtubeでライブ配信

(2019.11.20 カトリック・あい)

 日本カトリック司教協議会(会長・髙見三明・長崎大司教)は20日、24日(日)に長崎県営野球場、25日(月)に東京ドームで行われる教皇フランシスコ司式のミサをそれぞれ、公式Youtubeで、ライブ配信することを決めた。ミサに参加できない人も、教皇の説教や会場の様子を生中継を通して見ることができるようになる。

 公式Youtube( URL:https://www.youtube.com/channel/UCYU5ZWthxsnKUiU8Kr3nv6A )で、それぞれのミサの当日、ライブ配信される。配信開始は24日の長崎は午後1時30分ごろから、25日の東京は午後3時30分ごろからを予定している。

2019年11月20日

・24日長崎、25日東京での教皇ミサの式次第発表

(2019.11.18 カトリック中央協議会)

カトリック中央協議会が、教皇フランシスコによる24日の長崎、25日の東京のそれぞれミサの式次第、および当日の楽曲情報について、次の通り発表した。

  *東京ドームでの教皇ミサ式次第⇒https://popeinjapan2019.jp/assets/file/Mass_tokyo_book.pdf

  *長崎球場での教皇ミサ式次第⇒https://popeinjapan2019.jp/assets/file/Mass_nagasaki_book.pdf

 当日の楽曲情報 教皇フランシスコ訪日公式聖歌「すべてのいのちを守るため」

  *音源ダウンロード ⇒https://www.cbcj.catholic.jp/wp-content/uploads/2019/11/pope2019_mass.mp3

  *譜面ダウンロード ⇒https://www.cbcj.catholic.jp/wp-content/uploads/2019/11/pope2019_mass_3part.pdf

2019年11月20日

・教皇、タイと日本訪問に出発、まずバンコクへ

(2019.11.19 バチカン放送)

 教皇フランシスコは19日夜、タイと日本へのアジア2カ国訪問に出発された。

 教皇は同日午後7時15分(イタリア時間)、ローマのフィウミチーノ国際空港から特別機で出発され、タイの首都バンコクに向かわれた。バンコク到着は、現地時間20日午後0時30分頃を予定している。

 今回の訪問で、教皇フランシスコの登位後、第32回目の海外司牧訪問(イタリアを除く)となる。

2019年11月20日

・バチカン国務長官、教皇のタイ、日本訪問の意義を語る(Vatican News)

 

Cardinal Secretary of State Pietro ParolinCardinal Secretary of State Pietro Parolin 

人間を中心に

 長官はまず、「教皇聖ヨハネ・パウロ2世が1984年5月にタイを、1981年2月に日本を訪れて以来、世界は大きな変化を遂げました… グローバリゼーションは世界を当時よりもはるかに小さくし、驚くほどの物理的距離があるにもかかわらず、人々が顔を合わせて話すことを可能にしました」としたうえで、「しかし、教皇フランシスコは、『人が教会の関心の中心にある』ことから、実際にそれぞれの場所で生きている人々と出会うために、そうした遠く離れた場所を訪問したい、と考えておられるのです… 教会は一人ひとりに福音を宣言しなければなりません。彼らが人生の困難な問いに答え、彼らが意味を見つけるのを助けるためにです」と説明した。

 

タイ:宣教の主役となるように

 タイ訪問について聞かれた長官は、「教皇は、350年前にタイに初めて福音を伝えたイエズス会の宣教師の足跡をたどっています… 教皇のメッセージの主要な部分は、キリスト教徒たちに対する、宣教する弟子たちとなれ、との呼びかけになるでしょう」と述べ、また、「教皇は、タイの40万人余りの信徒たちに、聖霊に心を開くように、宣教の『真の主役』となるように、激励することになるでしょう」と語った。「宣教は、それ自体を魅力あるもの、証しするものに変容させる充実感に満たされているのです」と強調した。

日本:非核化と平和

 日本訪問について、長官は「教皇にとって特別に重要です… 教皇は、非核化に向けた努力を強く働きかけることになるでしょう」とし、日本は「いろいろな意味で注目すべき国」であると述べて、広島、長崎と二度にわたる原爆被爆で「大変な苦しみを味わった」が、それにもかかわらず、素晴らしい復興を成し遂げたことを指摘した。

 また長官は、日本は地球的な諸問題への対応を模索するなかで、「伝統と革新の間」にいることを自覚している、と述べ、教皇は訪日中に「私たちの”共通の家”への心遣い、平和と、その必要条件である軍縮の追求」に触れられる、と見通しを語った。

教皇の願い-人々と喜怒哀楽を共にすること

 最後に長官は、教皇フランシスコの今回の訪問が「ご自身に委ねられた人々の喜び、期待、希望、そして悲しみ、苦しみ、矛盾を分かち合うことを熱望されている教皇が、彼らの側に行くことにある」と改めて強調。教皇は訪問先で「全世界と教会全体にとって有効」ないくつかのメッセージを宣言することを予定し、メッセージの中には、キリスト教徒の経験の基本的な要素である宣教の使命として、被造物の保護、断片化され争いの絶えないこの世界のおける平和の促進と訴えることも含まれる、と付け加えた。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

2019年11月19日

♰「全ての人の価値と尊厳を守ることは、特に今、特別に重要」-教皇が日本の人々にメッセージ

 教皇フランシスコが18日、訪日に先立ち、日本のすべての人々にビデオを通して挨拶をおくられた。

 教皇は23日(土)から26日(月)にかけて日本を訪れ、東京、長崎、広島に赴かれる。日本の人々に向けたメッセージ(原語:スペイン語)で、教皇は次のとおり。

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親愛なる友人の皆さま

 間もなく行われる訪日を前に、友情を込めてご挨拶申し上げます。

 私の訪日のために選んだテーマは「すべてのいのちを守るため」です。「すべての人の価値と尊厳を守る」という、私たちの心に響くこの強い本能は、特に武力紛争において、今日の世界が取り組むべき平和的共存が脅かされる状況を前に、特別な重要性を帯びてきています。

 日本は戦争によって引き起こされた苦しみへの自覚を持つ国です。核兵器の破壊力が人類の歴史に二度と解き放たれることがないように、皆さまと共に祈ります。核兵器の使用は、倫理に反します。

 対話の文化、兄弟愛が、特に多様な宗教文化間において、いかに大切であるか、皆さまはご存知です。それは分裂の克服、人間の尊厳の尊重の推進、すべての民族の統合的発展を助けるものです。

 私の訪問が、相互尊重と、安定した、恒久の、後戻りすることのない平和に導く出会いの歩みにおいて、皆さまを励ますことができますように。平和の素晴らしさは、それが本物である時、後退しないということです。平和は全力で守るものです。

 この訪問は私にとって、日本特有の自然の偉大な美しさを賛美し、桜の花に象徴される日本の文化の素晴らしさと共に、私たちの「共通の家」である地球を含めた、すべての命を守ることを進め、強めたい、との共通の思いを表す機会にもなるでしょう。

 この訪問の準備に多くの方々が携わっておられることでしょう。皆さまのご尽力に心より感謝申し上げます。私たちが共に過ごすこれらの日々が恵みと喜びにあふれるものとなることを希望しつつ、すべての皆さま一人ひとりに寄り添う、私のお祈りをお約束します。そして、どうか私のためにもお祈りください。ご清聴、ありがとうございました。

(編集「カトリック・あい」)

2019年11月18日

♰「地域の調和と共存への皆さんの努力は、世界の善意の人々を力づける」-教皇、タイ訪問前に

 20日から23日のタイ訪問を前に、教皇フランシスコは15日、タイの国民に次のようなメッセージを送られた。

 

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親愛なる友人の皆さま

 タイへの司牧訪問を前に、皆さまに愛情を込めて挨拶をお送りします。

 多民族を擁し、多くの精神的・文化的伝統を持つ国として、タイは自国民の間だけでなく、東南アジアのすべての地域において、調和と平和的共存を推進するための多大な努力をなさっています。

 あまりにもしばしば不和や分裂、排除が見られるこの世界において、すべての男女、子どもたちの尊厳が重んじられ、一致を形作る協調は、人類家族が連帯と正義のうちに平和を生きることができるように、偉大な真の発展の促進に努力を続けている世界中の善意の人々を、力づけることでしょう。

 私はタイで、カトリック共同体と集い、信仰と全社会への貢献を励ます機会を持ちます。信徒の皆さんがタイ人として、祖国のために働いてくださるように。そして、多くの仏教徒の兄弟姉妹たちとも、友情の絆を強めたいと思います。仏教徒の方々は、タイ国民の大きな特徴である寛容と調和の価値を雄弁に証ししておいでです。

 私の訪問が、相互理解と兄弟的協力の諸宗教対話の重要さを際立たせることに貢献すると、信じます。貧しい人々、助けを必要とする人々への奉仕と平和への奉仕のために、協力が必要です。そして今、私たちには、平和のために働くことが強く求められています。

 すでに多くの方々が私の訪問の準備のために働いておられると思います。皆さまに心からお礼申し上げます。親愛なる友人の皆さまを、この日々、祈りの中で思い起こします。皆さまのため、皆さまのご家族のため、祖国のために祈ります。そして、私のためにもどうか祈り続けてください。ありがとうございます。

(編集「カトリック・あい」)

 

2019年11月16日

・受刑者のためのミサ、教皇訪日を前にしての説教(菊地東京大司教)

(2019.11.6 菊地東京大司教の日記より)

 10月19日には、昨年に引き続いて今年も、受刑者や出所者の支援活動を行っているマザーハウスの主催で、イグナチオ教会を会場に、「受刑者のためのミサ」が捧げられました。マザーハウスの五十嵐さんの話や、実際に刑務所などで教誨を行う司祭と一緒に捧げるミサで、多くの方が参加してくださいました。

Jyukeisha1902

 以下は、当日の説教の原稿です。説教の内容は、実はわたしがこのところ、どこに行っても繰り返しているテーマで、教皇様の訪日に備えるための内容です。

 まもなく11月の23日に、教皇様が来日されます。

38年前にヨハネパウロ二世がはじめて来日されたときは、まだ50代後半の若々しい教皇でしたから、その時と同じように、今年で83歳になられた教皇様が、朝から晩まで精力的に行事をこなすというわけには、今回はいきません。もっといろいろな方々に機会を設けて、直接教皇様に会っていただきたかったのですが、今回は最低限の行事だけとなりました。

 長崎や広島では、核兵器廃絶や平和に関するメッセージが世界に向けて発表されるでしょう。東京では、政府の行事として天皇陛下や首相などとお会いになりますが、教会の行事としては、東北の大震災の被災者を慰め、青年たちと出会い、そして東京ドームでミサを捧げられます。

 教皇様が日本を訪れる一番の目的は何でしょうか。

 今の段階では、どうしても長崎や広島でのメッセージに注目が集まり、それは教会だけではなく、広く一般の方々や政府も、教皇様が核兵器に関する言葉を述べることを重要視しているように感じています。

 しかしわたしは、教皇様の来日の目的は、それだけにとどまるものではないと思っています。訪日のテーマは「すべてのいのちを守るため」とされています。わたしはこのテーマにこそ、今回の教皇来日の一番の目的が記されいると感じています。

 わたしたちにとって教皇様はもちろんこの世におけるキリストの代理者ですし、世界に10数億人の信徒を抱える巨大組織のトップではありますが、それ以上に重要な役割があります。教皇の地位は、あのガリラヤ湖畔で主イエス御自身が、一番弟子のペトロに天国の鍵を与えて、その首位権を宣言したことに基づいています。

 ですから教皇様にとっては、この世界において、一番弟子の後継者としての役割を果たすこと、すなわち教会共同体という大きな群れの先頭に立って、主から与えられた使命を率先して果たしていくこと、またその姿を模範としてすべての人に示していくこと。それこそが、最も重要な一番弟子の使命なのではないかと思うのです。

 主ご自身が残された命令の中で一番重要な命令は何か。主が十字架上の受難と死に打ち勝って復活され、御父の元へ戻られるとき弟子たちに対して命じた最後の命令であります。

 すなわち「全世界に行って福音を宣べ伝えよ。すべての人に、父と子と聖霊の御名によって洗礼を授けよ」という福音宣教命令であります。ペトロの後継者にとって一番大切な努めは、皆の先頭に立って、目に見える形で、この福音宣教命令を模範的に果たしていくことであります。

 2013年3月に教皇フランシスコが選出されて以来、今日に至るまで、彼が率先して語り、行動してきた最優先事項は、まさしくこの福音宣教命令を率先して実行することであります。

 教皇フランシスコは、選出後の初めての司牧訪問先に、地中海に浮かぶランペドゥーザ島を選ばれました。ここはアフリカに一番近いヨーロッパです。難民が押し寄せていました。そこで教皇はミサを捧げ、世界中に向かって、「忘れられて良い人は一人もいない。排除されて良い人は一人もいない」という彼の福音に生きる姿勢を明確に示す説教をされました。

 その説教の中で、世界中の人々が、自分の生活を守ることにばかり固執し、困難を抱える他の人々への思いやりを忘れてしまったと非難し、そういう姿は、むなしいシャボン玉の中に閉じこもっているようだと指摘しました。ここで教皇ははじめて、「無関心のグローバル化」という言葉を使いました。

 教皇フランシスコのこの姿勢は、その後に発表された「福音の喜び」で、さらに明確になります。教皇は、教会のあるべき姿として、「出向いていく教会」であることを掲げ、安楽な生活を守ろうとするのではなく、常に挑戦し続ける姿勢を教会に求めました。失敗を恐れずに、常に挑戦を続ける教会です。しかもその挑戦は、困難に直面し、誰かの助けを必要としている人のところへ駆けつける挑戦です。

 そして『福音の喜び』には、「イエスは弟子たちに、排他的な集団を作るようには言いませんでした」という言葉もあります。その上で教皇は、「教会は無償のあわれみの場でなければなりません。すべての人が受け入れられ、愛され、ゆるされ、福音に従うよい生活を送るよう励まされると感じられる場でなければならないのです」と指摘します(114項)。

 神は、この世界に誕生するすべてのいのちを愛しておられる。ひとつとして忘れられることなく、すべてのいのちが与えられた使命を十分に果たすことができる社会が実現されることを求めている。だから教会は、排除するのではなく、弱い立場にある人、世間から忘れられた人、誰からも顧みられない人、困難に直面する人、いのちの危機にある人の元へ、積極的に出向いていかなくてはならない。神の愛しみに満たされて、ともに共同体を作り上げていかなくてはならないーと説かれるのです。

Jyukeisha1901

 若者のためのシノドスの後に発表された『キリストは生きている』という文書には、和解について述べた箇所があります。教皇はまず、「あなたの霊的成長は、何よりも、兄弟的で寛大で思いやりのある愛において示されます」と指摘します(163項)。

 その上で、虐殺事件を経験したルワンダ司教団の文書を引用して、次のように言います。「相手との和解にはまず、その人には神の似姿としての輝きがあると認めることが必要です。・・・真の和解に至るためには、罪を犯した人とその罪や悪行を分けて受け止めることが欠かせません」。

 教会は、神のいつくしみを具体的に表す存在として、社会の中にあって和解の道を常に示す存在でありたいと思います。互いの人間の尊厳、神の似姿としての価値を認め合い、手を差し伸べあう共同体でありたいと思います。

 ですから、わたしたちは、自らの過去を顧みながら許しを求めている人に善なる道が示されるように、祈りたいと思います。同時に犯罪の被害に遭われた方々には、心と体のいやしがあるように、いつくしみ深い主のみ手が差し伸べられるよう祈りたいと思います。

 犯罪の加害者の、また被害者の御家族の方々の生きる希望のために、祈りたいと思います。そして、すべてのいのちが神の望まれる道を歩むことができるように、受刑者の方々に、また犯罪の被害者の方々に支援の手を差し伸べるすべての人のために、心から祈りたいと思います。

福音のメッセージをその言葉と行いで、はっきりと日本のすべての人に示すために、来られる教皇様の模範に倣って、わたしたちも勇気を持って、福音を証しして生きていきましょう。

2019年11月7日

・教皇フランシスコ訪日公式聖歌「すべてのいのちを守るため」楽譜と音源

(2019.11.6 カトリック中央協議会)

 教皇フランシスコ訪日公式聖歌「すべてのいのちを守るため」の楽譜と音源を用意しました。ご利用ください。(※うまく再生できない場合は、ファイルをダウンロードしてお聞きください。)

2019年11月6日

・ 「教皇訪日への強い期待とキリシタン文化へ高い関心を知った」-バチカン図書館館長が訪日の印象

バチカン図書館館長チェーザレ・パシーニ師バチカン図書館館長チェーザレ・パシーニ師  (AFP or licensors)

(2019.11.4 バチカン放送)

 大分市で開かれた「マレガ・プロジェクト国際シンポジウム」出席等のため10月末、日本を訪れたバチカン図書館館長のチェーザレ・パシーニ師が帰国後、バチカンニュースのイタリア語放送を通し、「マレガ文書」や、11月23日から26日に予定される教皇フランシスコの訪日について語った。

 マレガ文書は、サレジオ修道会のマリオ・マレガ神父(1902-1978)が、戦前大分県で収集し、戦後バチカンに送った古文書史料群。シンポジウムでは、その修復や研究の進展などが発表された。

 パシーニ館長は今回の訪日について「『訪問者に対する心遣いや和やかさを表すしるし』である素晴らしい『もてなし』の伝統に、いつもながら感銘を受けた」と述べたうえで、臼井市、大分市、長崎市への訪問を通じて、マレガ文書の保存、研究が日本の関係者との協力で、順調に進み、成果をあげていること、バチカン図書館では、すでに同文書の修復、整理、デジタル化を終え、さらなる研究の進展、データベースに基づく文書の組織化を待つ段階であることを明らかにした。

 まら日本の関係者からはこの文書の保存・研究に積極的な協力を受け、「日本の人々のカトリック教会に対する対話と尊重への気持ちを感じた」と語るとともに、日本の人々にとっても、マレガ文書が当時の社会の断面図を知るためのさらなる研究を刺激することを希望した。実際、九州訪問中に、日本の人々のキリシタン文化や遺跡に対する大きな関心を感じた、という。

 教皇フランシスコの訪日については、日本の人々の関心が高まっており、「今回の大分での会議や、バチカン使節への丁重な歓迎も、訪日する教皇に対する敬意の現れと感じた」と述べ、九州訪問が「教皇の訪日を待ち望み、長崎での教皇ミサや他の行事に参加を希望する人々の熱意はもとより、キリスト教に対する人々の広い興味にも触れることができる機会」となった、と振り返った。

2019年11月6日

・教皇フランシスコ来日を目前にー東京で9日から訪日記念展示や講演会・大阪教区、福岡教区でも

(2019.10.31 カトリック・あい)

  教皇フランシスコの来日まであと一か月を切りました。カトリック中央協議会によると、訪日記念イベントが以下の要領で行われます。

*期間:2019年11月9日(土)~28日(木)の10:30~17:00(月曜の11日, 18日, 25日は休館  )

*場所:東京カテドラル関口会館 1階 スペースセントポール隣室 (入場無料)

*イベント内容:

・教皇フランシスコやバチカンに関する書籍・DVD・グッズの販売
・教皇訪日オフィシャルグッズのサンプル展示
・教皇フランシスコ紹介パネル展示

・映像「教皇フランシスコの素顔」「教皇訪日プロモーションビデオ」放映
・BGM「教皇訪日オフィシャルテーマソング」
・教皇フランシスコと一緒に写真を撮ろう!コーナー(教皇写真パネル)

・講演会・森一弘名誉司教 『教皇フランシスコ-教会の変革と現代世界への挑戦』(11月15日(金)午後2時から4時まで・東京カテドラル関口会館 1階 中会議室で)

*共催:カトリック中央協議会、サンパウロ、女子パウロ会、ピエタ、ドン・ボスコ社

*お問い合せは サンパウロ・Br.井手口(03-3359-0451)まで。

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東京教区以外のこれからの関連行事の主なものは以下の通り。

*大阪教区・・教皇フランシスコ訪日に向けた学習会

・・11月16日(土)パパ様を生きよう会場:サクラ ファミリア大阪梅田教会 担当:松村 繁彦 神父 お問い合わせ:カトリック大阪大司教区 教区本部事務局 青少年司牧委員会 06-6946-3102

 

*福岡教区・・パパ様来日青年企画 パパフランシスコと共に歩もう!

-すべてのいのちを守るため PROTECT ALL LIFE-

・・呼ばれています  11月16日(土)17:00~21:00
・・遣わされています 11月29日(金)19:45~21:00 会場:カトリック大名町教会(福岡市中央区大名2-7-7)対象:青年18~35歳ぐらい お問い合わせ:カトリック福岡司教区青少年育成部 092-821-7024

2019年10月31日

・教皇のタイ、日本訪問日程の時間割付き最新版発表

(2019.10.28 カトリック・あい)

 バチカンは28日、教皇フランシスコの11月20日から26日にかけてのタイと日本訪問の日程の詳細更新版を発表した。すでに発表された日程に変更はないが、具体的な時間割が示されている。タイではバンコク滞在で実質三日間の日程が比較的余裕をもって組まれ、ミサや若者たちとの集い、信徒、修道者との出会い、他宗教関係者との出会い、病院訪問なども予定されているが、日本滞在は実質二日強の中で、長崎、広島訪問が東京からの日帰りとされるなど、ご高齢の教皇のご負担が案じられる日程になっているように見える。バチカン広報発表の英語版以下の通り。

The programme of the Apostolic Trip of His Holiness Francis to Thailand and Japan was published on 2 October 2019; the following is the updated programme:

 

Tuesday 19 November 2019

ROME-BANGKOK

19:00 Departure by plane from Rome Fiumicino Airport for Bangkok
Wednesday 20 November 2019

ROME-BANGKOK

12:30 Arrival at Military Air Terminal 2 of Bangkok
12:30 OFFICIAL WELCOME at Military Air Terminal 2 of Bangkok
Thursday 21 November 2019

BANGKOK

09:00 WELCOME CEREMONY in the Government House courtyard
09:15 MEETING WITH THE PRIME MINISTER in the “Inner Ivory Room” of the Government House
09:30 MEETING WITH AUTHORITIES, CIVIL SOCIETY AND THE DIPLOMATIC CORPS in the “Inner Santi Maitri” Hall of the Government House Address  of the Holy Father
10:00 VISIT TO THE SUPREME BUDDHIST PATRIARCH at Wat Ratchabophit Sathit Maha Simaram Temple Greeting of the Holy Father
11:15 MEETING WITH THE MEDICAL STAFF OF ST. LOUIS HOSPITAL Greeting of the Holy Father
12:00 PRIVATE VISIT TO INFIRM AND DISABLED PEOPLE at St. Louis Hospital
Lunch at the Apostolic Nunciature
17:00 PRIVATE VISIT TO HIS MAJESTY THE KING MAHA VAJIRALONGKORN “RAMA X” at Amphorn Royal Palace
18:00 HOLY MASS in the National Stadium Homily of the Holy Father
Friday 22 November 2019

BANGKOK

10:00 MEETING WITH PRIESTS, RELIGIOUS, SEMINARIANS AND CATECHISTS in St Peter’s Parish Address of the Holy Father
11:00 MEETING WITH THE BISHOPS OF THAILAND AND FABC at the Blessed Nicholas Boonkerd Kitbamrung Shrine Address of the Holy Father
11:50 Private meeting with the Members of the Society of Jesus in a hall close to the Shrine
Lunch at the Apostolic Nunciature
15:20 MEETING WITH THE LEADERS OF THE CHRISTIAN DENOMINATIONS AND OTHER RELIGIONS at Chulalongkorn University Address of the Holy Father
17:00 HOLY MASS WITH YOUNG PEOPLE in the Cathedral of the Assumption Homily of the Holy Father
Saturday 23 November 2019

BANGKOK-TOKYO

09:15 FAREWELL CEREMONY at Military Air Terminal 2 of Bangkok
09:30 Departure by plane for Tokyo
17:40 Arrival at Tokyo-Haneda Airport
17:40 WELCOME CEREMONY atTokyo-Haneda Airport
18:30 MEETING WITH THE BISHOPS at the Apostolic Nunciature Address of the Holy Father
Sunday 24 November 2019

TOKYO-NAGASAKI-HIROSHIMA-TOKYO

07:00 Departure by plane for Nagasaki
09:20 Arrival at Nagasaki Airport
10:15 MESSAGE ON NUCLEAR WEAPONS at the Atomic Bomb Hypocenter Park Message of the Holy Father
10:45 TRIBUTE TO THE MARTYR SAINTS at the Martyrs’ Monument – Nishizaka Hill Greeting of the Holy Father Angelus
Lunch at the Bishop’s House
14:00 HOLY MASS in the Baseball Stadium Homily of the Holy Father
16:35 Departure by plane for Hiroshima
17:45 Arrival at Hiroshima Airport
18:40 MEETING FOR PEACE at the Peace Memorial Message of the Holy Father
20:25 Departure by plane for Tokyo
21:50 Arrival at Tokyo-Haneda Airport
Monday 25 November 2019

TOKYO

10:00 MEETING WITH THE VICTIMS OF THE TRIPLE DISASTER at “Bellesalle Hanzomon” Address of the Holy Father
PRIVATE VISIT TO EMPEROR NARUHITO at the Imperial Palace
11:45 MEETING WITH YOUNG PEOPLE at the Cathedral of Holy Mary Address of the Holy Father
Lunch with the Papal Delegation at the Nunciature
16:00 HOLY MASS in the Tokyo Dome Homily of the Holy Father
MEETING WITH THE PRIME MINISTER at Kantei
MEETING WITH AUTHORITIES AND THE DIPLOMATIC CORPS at Kantei Address of the Holy Father
Tuesday 26 November 2019

TOKYO-ROME

07:45 Private Holy Mass with the Members of the Society of Jesus in the Chapel of Kulturzentrum of Sophia University
Breakfast and private meeting with the Collegium Maximum at Sophia University
09:40 VISIT TO ELDERLY AND INFIRM PRIESTS at Sophia University
10:00 VISIT TO SOPHIA UNIVERSITY Address of the Holy Father
11.20 FAREWELL CEREMONY at Tokyo-Haneda Airport
11:35 Departure by plane for Rome/Fiumicino
17:15 Arrival at Rome/Fiumicino Airport

(参考・バチカン放送の既報の日本での日程)

教皇フランシスコは、この二カ国の訪問で、タイ王国を2019年11月20日から23日まで、そして、日本を11月23日から26日まで訪れる。

教皇の日本到着は、11月23日(土)の夕方となる。4日間にわたる訪日期間を通じて、教皇は東京を滞在の拠点としながら、訪問2日目の11月24日に長崎と広島に赴かれる。

教皇の日本訪問の日程は次の通り、

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2019年11月23日(土)バンコクから東京へ

教皇は、タイの首都バンコクを、現地時間の午前9時半、日本に向け出発され、日本時間の同日17時半過ぎ、東京の羽田空港に到着。同空港で教皇は歓迎式に臨まれる。

この後、教皇は都内のローマ教皇庁大使館で、日本のカトリック司教団とお会いになる。

2019年11月24日(日)東京から長崎、広島へ

早朝、教皇は空路で長崎に向かわれる。午前9時過ぎに長崎空港に到着後、「長崎爆心地公園」で核兵器をめぐりメッセージを述べられる。

続いて、西坂公園の日本二十六聖人の記念碑を訪れ、殉教者にオマージュを捧げる。ここで教皇は挨拶を述べ、お告げの祈りを唱えられる。

次いで、教皇はビッグNスタジアム(長崎県営野球場)でミサを司式、説教を行われる。

同日16時半頃、教皇は長崎を後にし、空路で広島へ。広島には18時前の到着を予定している。教皇は、広島市内の平和記念公園で平和のための集いを行い、この中でメッセージを述べられる。

同日夜、教皇は空路で東京に戻られる。

2019年11月25日(月)東京

この一日、教皇は都内で様々な行事を予定している。午前中、教皇は東日本大震災被災者との集いをベルサール半蔵門で行い、この席で言葉をおくられる。

教皇は皇居を訪問され、天皇陛下との会見に臨まれる。続いて、東京カテドラル聖マリア大聖堂での青年との集いを開催、講話を持たれる。

午後、教皇は、東京ドームでミサを司式、この中で説教を行われる。

この後、教皇は官邸を訪問し、首相と会談。同じく官邸で開かれる要人および駐日外交団らとの集いで、教皇は講話を行われる。

2019年11月26 日(火)東京からローマへ

早朝、教皇は上智大学のクルトゥルハイム礼拝堂で、イエズス会員らと私的にミサを捧げられる。次いで、イエズス会SJハウスで、イエズス会員と朝食、病気や高齢の司祭を見舞われる。この後、教皇は上智大学を訪問される。

教皇は、最後の公式行事である、羽田空港での送別式を経て、同日午前11半過ぎ、日本を後にし、ローマへの帰路に就かれる。ローマには現地時間同日17時過ぎに到着の予定。

2019年10月29日

・バチカン、中央協議会が協力制作の「ローマ法王の言葉」出版

(2019.10.23 カトリック中央協議会)

 ローマ教皇庁とカトリック中央協議会が協力して制作した「ローマ法王の言葉」が講談社から出版された。四六判192ページで、税別1500円。

 *プレスリリースより

 「11月23~26日、ローマ法王が来日します。在位中の数々の講話やミサから、キリスト教信者はもとより、一般の人々にもわかりやすく心に残る言葉を集めました。庶民出身の法王の言葉は、日常生活に基づいたもの。『家族』『愛』『ゆるし』『喜び』に加え、未来を担う『子どもと若者』たちへのメッセージがいっぱい詰まったこの本は、きっといつまでも手元に置きたくなり、明日への糧となることでしょう」

2019年10月24日

・「教皇フランシスコの挑戦-闇から光へ」が新装版で春秋社から再刊

(2019.10.23 カトリック・あい)

 「教皇フランシスコの挑戦 闇から光へ」(ポール・バレリー/著 南條俊二/訳)新装版が10月中旬に、春秋社より再刊されました。教皇来日の準備として、教皇の現在の活動の原点を改めて理解するのにお役立てください。335ページ、税込み価格2750円です。アマゾンその他、インターネット書店、主要書店で販売中。

コメント・・・・・・・新装版には、訳者の「新装版に寄せて」で教皇就任以来6年半の軌跡と若干の評価が追加されています。

 世界中の驚きと歓喜のうちに誕生した新教皇フランシスコ。だが、歓喜の光にはまた闇もつきまとう。カトリックの総本山バチカンの複雑怪奇な権力構造と山積するスキャンダル。アルゼンチンの軍事政権時代、管区長としてスラムで働く司祭2人を修道会から追放し、拷問部隊の餌食になることを許した疑惑。さまざまな関係者の思惑が渦巻くなかで、新教皇はカトリック教会を光へと導くことができるのか。英国のバチカン専門家で社会派のジャーナリストが、多角的なインタビューも含めて、教皇庁の内幕や世界情勢、アルゼンチンの国内政治を丹念に取材し、新教皇の半生と現在、今後に待ち受ける試練をドキュメント・タッチで描く。

2019年10月24日