(2019.11.21 バチカン放送)
訪タイ中の教皇フランシスコは21日午前、バンコク市内のワット・ラーチャボピット寺を訪問、タイの仏教僧侶の最高指導者たちと会見。
挨拶で、「タイにおいて仏教が人々に与えている精神価値、命やお年寄りの尊重、観想的で執着から離れた簡素な生活、また特に人々の微笑」などに言及された。
また、タイの仏教界とカトリック教会との相互理解と尊重の歩みの歴史として、教皇は50年前の第17代大僧正のバチカン訪問や、1984年のヨハネ・パウロ2世のこの寺院への訪問などを想起され、こうした歩みの積み重ねが「両宗教界だけでなく、分裂や疎外の広がる今日の世界に、出会いの文化は可能であることを証ししてくれます」と言明。
さらに、「互いの違いを認め合い、評価し合う時に、私たちは世界に希望の言葉を与えることができます」とされ、宗教が兄弟愛を保証する希望の灯台となることを願われた。
(編集「カトリック・あい」)