Tomas Hlavaty. (Credit: Diocese of Alba.)
ローマ発 – 過去20年間イタリアで過ごし信者たちから慕われているスロバキア人の司祭が、「狂おしいほど」愛し合っている女性と結婚するために司祭職を辞することになった。女性との間には、重度の心臓病と診断された子どもが生まれる予定だ。
この司祭は、44歳のトマス・フラバティ神父で、司祭職返上は、彼が所属しているイタリア北部・アルバ教区のマルコ・ブルネッティ司教によって1日に発表され、司教は、司祭職を解任され一般信徒に戻ることになる神父の「優れた透明性と責任感」を称賛した。
この”事件”は司祭の独身制をめぐる議論を再び巻き起こしている。理由の1つは、あらゆる点でフラバティ神父は人気のある司祭であり、彼が奉仕した6つの小さな町のカトリック教徒、そのうちの1つの町のトップも、彼の辞任を嘆いたからだ。
イタリアで最も広く読まれている日刊紙「ラ・レプブリカ」のインタビューで、フラバティ氏はこの決断に至った経緯を語った。
同氏は約20年前にイタリアに来て、司祭になることを志し、神学の勉強を始めて2015年4月に司祭叙階された。いくつかの務めをこなした後、アルタ・ランガ地域の6つの小教区の司祭となり、カトリック・アクション青年部のアシスタントを務め、教区事務所で青年への司牧活動と司祭志願者の促進に携わった。
フラバティ氏は「私は自分が司祭であることに喜びを感じ、周りの人々が大好きでした」と語り、司祭職を退いても「真の友情が続くことを確信しています」と付け加えた。
その司祭職を務めるな中で、彼は、女性と恋に落ち、女性は妊娠し、12月に出産する予定だ。同氏によると、胎児は出生前診断で心臓に重度の欠陥があることが分かり、出産後に一連の複雑な手術が必要になるという。それでも、彼と女性は「子どもに『人生』という素晴らしい世界を発見する機会を与える」ことを決意しており、中絶は全く考えていない、という。
地元メディアの報道によると、フラバティ氏は過去2か月間、教区を離れており、不明の健康問題を抱えている。現在、彼と女性はこの地域を離れ、生まれてくる子供と三人の生活のため、仕事を探す予定だという。
フラバティ氏は「将来的には、たとえ経験が非常に限られていても、良い父親になりたい」と語り、 「一つだけ確かなのは、残りの人生を共に過ごそうとする相手に夢中になっているということ。子供が生まれることは、男性にとって最も素晴らしいニュースです。全力を尽くします」と述べている。
同氏が奉仕した6つの小教区の1つ、フェイゾリオ町のピエールカルロ・ビエストロ町長は、彼の幸せを祈る一方で、司祭職を去ることに「非常にがっかりしている…それは、彼が私たちのコミュニティ、とりわけ若者たちから常に高く評価されてきたからです。彼は、若者たちに多くのことを貢献してきました」と彼の司祭としての貢献を称え、信者たちに、祈りの中で フラバティ氏と彼の新しい家族を支えるよう呼びかけている。