・「預言者としての豊かな召命が与えられるよう祈ろう」菊地大司教、待降節第2主日「宣教地召命促進の日」に

2022年12月 3日 (土) 週刊大司教第104 回:待降節第2主日(A年)

 2022_11_20_0039待降節第2主日です。12月の最初の主日は、「宣教地召命促進の日」と定められています。

 中央協議会のホームページには、こう記されています。

 この日、私たちは、世界中の宣教地における召命促進のために祈り、犠牲をささげます。当日の献金はローマ教皇庁に集められ、全世界の宣教地の司祭養成のための援助金としておくられます。

 またこういった活動を管轄する司教協議会の部署「教皇庁宣教事業」が、ホームページを開設していますので、ご覧ください。日本の「教皇庁宣教事業」の担当責任者は東京教区の門間直輝神父様です。このホームページに、教皇庁宣教事業の活動の詳細な解説が掲載されていますので、ご一読ください。

 なお東京教区では宣教地召命促進の日に合わせて、聖体礼拝をライブ配信します。これはライブだけで、後刻ご覧いただくことはできません。12月4日(日)の午後7時から20分間です。こちらのリンクから、東京教区のホームページ (2022年 宣教地召命促進の日 聖体礼拝 | カトリック東京大司教区 ウェブサイト=(catholic.jp)をご覧ください。

 以下、3日午後6時配信の待降節第二主日のメッセージ原稿です。

【待降節第2主日(A年) 2022年12月4日】

 マタイによる福音は、主の来臨を告げる洗礼者ヨハネについて記しています。

 「荒れ野で叫ぶ声」は、ただむなしく響き渡る「夢物語」ではなく、人々の心に突き刺さる、力ある声でありました。その厳しさの故に、後に洗礼者ヨハネは捕らえられ、殉教の死を遂げることになります。洗礼者ヨハネが告げる言葉には神の力が宿っており、それを受け入れることのできない者は、「命に対する攻撃」という負の力を持って、神の言葉を否定しようとしました。

 教会は、その誕生の時から聖霊によって導かれ、聖霊によって力づけられながら、その時代における預言者としての務めを、果たそうとしてきました。

 教会憲章(12項)には、「神の聖なる民は、キリストが果たした預言職にも参加する。それは、とくに信仰と愛の生活を通してキリストについて生きた証しを広め、賛美の供え物、すなわち神の名を讃える唇の果実を神に捧げることによって行われる」と記されています。

 私たちは現代社会を旅する神の民として、常に、恐れることなく神の言葉を証しする預言者でありたいと思います。

 待降節第二主日は「宣教地召命促進の日」とされています。

 宣教地において、すべての信徒が福音を証しする使命を果たせるよう、また宣教に従事する司祭・修道者がよりいっそう増えるよう祈ることは、とても大切なことです。この日、私たちは、世界中の宣教地における召命促進のために祈り、犠牲を捧げます。当日の献金はローマ教皇庁に集められ、全世界の宣教地の司祭養成のための援助金として送られます。日本も宣教地の一つですから、この日には日本における召命促進のためにもお祈りください。

 教会が、神の民としてふさわしく預言者としての使命を果たしていくことができるように、豊かな召命が与えられるよう祈り続けましょう。

(編集「カトリック・あい」)

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2022年12月3日