・「聖霊の導きに身を委ね、共同体の交わりの中で、世界に愛と一致をもたらすものとなろう」菊地・東京大司教の三位一体の主日

2025年6月14日 (土)週刊大司教第212回:三位一体の主日C

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 聖霊降臨の次の主日は、三位一体の主日です。

 前の記事にも投稿しましたが、先日、国際カリタスが南山大学から人間の尊厳賞をいただきました。下の写真が、その際にいただいた記念の盾です。記念の盾に刻まれているのは、キャンパス内に実際にある上の写真の十字架です。ありがとうございます。

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6 月8日の聖霊降臨の主日には、午後2時半から、東京カテドラル聖マリア大聖堂で、教区合同堅信式が行われました。

 今年は52名の方が堅信の秘跡を、わたしとアンドレア補佐司教様から受けられました。復活徹夜祭や復活祭に行われる成人洗礼の場合は、特段の理由がない限り、洗礼と聖体と堅信の三つの秘跡を同じ日に受けていただくようにしています。

 幼児洗礼の場合は、年齢の歩みとともに、洗礼から始まり、初聖体、そしてある程度の年齢になってからの堅信と続きます。

 そのようなわけで、今年の堅信を受けた皆さんの多数は、小学校高学年から中学生や高校生が多く見られました。堅信を受けたみなさん、おめでとうございます。2025conf04

 以下、14日午後6時配信、週刊大司教第212回目、三位一体の主日のメッセージです。

【三位一体の主日C(ビデオ配信メッセージ)2025年6月15日】

 教皇レオ14世は、5月18日にサンピエトロ広場で行われた就任のミサの説教で、「愛と一致」こそが、ペトロの後継者として主ご自身から自分に託された使命の二つの次元である述べられました。

 その上で教皇は、「ローマ司教は、キリスト教信仰の豊かな遺産を守ると同時に、現代の問い、不安、課題に立ち向かうために、遠くを見ることができなければなりません。皆様の祈りに伴われて、私たちは聖霊の働きを感じました。聖霊はさまざまな楽器を調律し、私たちの心が一つの旋律を奏でることができるようにしてくださいました」と、教皇選挙に集まった133名の枢機卿たちに、確実に聖霊の導きがあり、その実りは、愛と一致に神の民を導くのだ、と指摘されています。

 教皇選挙に先立つ枢機卿会議で、多くの枢機卿が、教皇に求められる役割として、「信仰の遺産を確実に明確に伝える霊性の深さ」と「現代社会の要請に応えるために司牧の豊かな経験」、さらには「この世の組織を運営するに長けた能力を持つこと」を挙げました。教皇宣教が始まる時点で、そのすべてを兼ね備えた枢機卿は誰もいない、と思っていましたが、聖霊はしっかりと働き、四回目の投票で選ばれたレオ14世こそは、そのような資質をすべて兼ね備えた方でした。

 私たちは御父によって命を与えられ、救いの道をイエスによって与えられ、この世界で聖霊によって導かれて歩みを共にします。私たちの信仰は、三位一体の神に基づいた共同体の信仰です。ですから私たちは、「父と子と聖霊のみ名によって」洗礼を受けます。

 私たちを「導いて真理をことごとく悟らせる」聖霊が、「私のものを受けて、あなた方に告げる」と、ヨハネ福音は主イエスの言葉を記します。その「私のもの」とは、「父が持っておられるものはすべて、私のものである」と主ご自身が言われるのですから、私たちは、三位一体の神の交わりの中で、聖霊に導かれて御子に倣い、御父へと結び合わされています。

 「カトリック教会のカテキズム」はそれを、「御父の栄光をたたえる者は、御子によって聖霊のうちにそうするのであり、キリストに従う者は、その人を御父が引き寄せ、聖霊が動かされるので、そうするのです」と記します(259項)。

 私たちは共同体で生きる教会であるからこそ、教会共同体は、三位一体の神をこの世に具体的に顕す共同体であるように努めなくてはなりません。それを実現しようとしたのが、教皇フランシスコが力強く導かれたシノドスの道です。私たちは共に支え合い、耳を傾けたい、共に祈り、聖霊の導きを識別することで、この世界の現実の中で、三位一体の神の存在を具体的に証しする共同体となります。

 そもそも私たちの信仰が三位一体に基づいているからこそ、私たちには教会共同体が必要であり、信仰を一人孤独のうちに生きることはできません。父と子と聖霊のみ名によって洗礼を受けた瞬間に、私たちは三位一体の神の交わりの中で、教会共同体の絆に結び合わされるのです。私たちの信仰は、共同体の交わりにおける絆によって生かされる信仰です。

 主イエスご自身に倣い、御父の願いを具体的に実現するために、聖霊の導きに身を委ね、共同体の交わりの中で、信仰を生きていきましょう。この世界に「愛と一致」をもたらすものとなりましょう。 

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2025年6月14日