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☩「刑務所で辛い状況にあっても、思いやり、赦しを育むなら、花は咲く」-教皇、「受刑者の聖年」のミサでの説教で

☩「主の降誕は、希望を必要とする世界への『光の贈り物』だ」-教皇、「生きた降誕劇」の参加者たちに

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
☩「マリアは、喜びが足りない所に喜びをもたらし、人生で耐え難くなった時の支え」-教皇、グアダルーペの聖母の祝祭のミサで
(2025.12.12 Vatican News Christopher Wells)
教皇レオ14世は12日、聖ペテロ大聖堂で、メキシコの守護聖人、グアダルーペの聖母の祝祭のミサを捧げられ、説教で、「キリスト教の伝統が聖母マリアを『愛の母』と認めている。聖母はアメリカ大陸の住民に『神に愛されている』という喜びを目覚めさせる」と語られた。
続けて教皇は、「福音書では、マリアが世界を自らの生活に取り入れ、それを変容させる者のダイナミズムをいかに生きるか、が語られています… 受胎告知に喜びに満ちたマリアは、その生涯を通じて、人の喜びが足りていない場所に喜びをもたらすのです」とされた。
そして「これがグアダルーペで起きていること。そこではマリアが、アメリカ大陸の住民たちに、『神に愛されている』ことを知る喜びを目覚めさせます。紛争や不正、救いを求める苦しみが絶えない中で、グアダルーペの聖母は『私はここにいるではないか、お前たちの母である私が』と励ましてくれる。マリアは、神の誠実さの約束を響かせる声であり、人生が耐え難くなった時の支えとなる存在です」と語られた。
さらに、「母なるマリアは『イエスが言うことを何でもしなさい』と告げます。それに対し私たちはこう答えます。『はい、母よ。私たちはあなたの真の子でありたい。力が衰え、影が深まる時、信仰をどう進めればよいか教えてください。あなたと共にいれば、冬さえも薔薇の季節となることを理解させてください』と」と述べられた。
そして教皇は、「子としての敬虔な心をもって、聖母マリアに直接語りかけ、世界が和解不能な派閥に分断されないよう教え導くこと、若者が信仰に堅く立つよう伴走すること、教会から離れた者を探し求めること、そして家族を強めることを願うように」と勧められた。
さらに、福音書が宣べ伝える「すべてが美しく、回復され、新たにされる」ことを確信しながら。「聖なるおとめよ。私たちがあなたのように、福音書を心に留められますように」と祈るよう勧められた。
説教の最後に教皇は、聖ペトロの後継者としての務めにおいてマリアの支えを願い、そうして「御身の胎内から生まれた祝福の果実へと続く唯一の道において、私に託されたすべての人々を確かなものとする」ことができるようにと祈られ、また、マリアの加護を信頼し、聖母が「私たちがイエスと互いにますます結ばれながら、イエスが私たちのために備えられた永遠の住まいへと進み、そこでマリアが私たちを待っておられるように」と祈られた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
☩「混乱と騒音に満ちた現代ほど、主の声を耳と心に留める弟子が必要とされる時はない」-ラ米出身の司祭、修道者、神学生たちに

☩「キリスト教考古学は神が肉となられた事実を証しし、社会と教会に多くの実りをもたらす」-教皇、研究所創立百周年の使徒的書簡を発表

☩「欧州の人々、人類全体のために、理性と信仰の重要な対話に積極的に関わる役割を果たして」-教皇、欧州議会の中道右派グループに
(2025.12.10 Devin Watkins)
教皇レオ14世は10日、欧州議会の中道右派、「欧州保守改革派グループ(ECR)」の代表団と会見され、EUのユダヤ・キリスト教的根源を思い起こし、受胎から自然死に至るまで全ての人の固有の権利を守るよう、促された。
会見で教皇は、民主的に選出された政治家たちが有権者と広範な欧州共同体に対して果たしている役割に感謝の意を示されたうえで、「共通善の推進を目指す中で、社会の周縁に置かれた人々を包摂する責務を決して忘れないでほしい」とされ、「文明社会の証しは、『差異を率直かつ敬意を持って議論できる能力』にある。この側面こそが、神から与えられた全ての男女の尊厳に対する私たちの畏敬の念を証しするのです」と強調。
そして、「私は先代の教皇たちが訴えた『欧州のアイデンティティはユダヤ・キリスト教の根源に照らして初めて理解・推進できる』という主張を、喜んで繰り返したい。この宗教的遺産を守る理由は、キリスト教共同体の権利保護や、消えゆく社会慣習・伝統の保存だけではない。欧州が、ユダヤ・キリスト教の根源を決して忘れてはならないのは、それが『事実の認識』だからです」と語られた。
「誰もが、キリスト教共同体の成員が欧州社会の利益のために貢献し、今も貢献し続けている恩恵の受益者なのです」とされた教皇は、欧州の文化的遺産として「そびえ立つ大聖堂、崇高な芸術と音楽、科学の進歩、そして大学の成長と普及」を挙げ、「これらの発展は、キリスト教と欧州の歴史の間に本質的な結びつきを生み出した。大切にされ称えられるべき歴史です」とされた。
教皇はさらに、キリスト教と欧州の知的遺産を擁護し、それが「受胎から自然死に至るまで、すべての人間が神から授けられた権利と固有の価値を守るために不可欠です」と述べられ、同時に、「欧州の倫理原則は、貧困、社会的排除、気候問題、暴力といった課題への対応基盤を提供します… そして、教会の声、とりわけ社会教説を通じた声が今後も聴かれるようにすることは、過去の時代を復元することではなく、将来の協力と統合のための重要な資源が失われないことを保証することになる」と説かれた。
そして、ベネディクト16世教皇が推進した理性と信仰の対話を挙げ、「両者は、相互に浄化し合う形で作用するのです」とされたうえで、「政治家は、あらゆる人の必要性と能力への尊重を育む上で重要な役割を担います… 欧州の人々のためだけでなく、人類全体のために、この理性と信仰の重要な対話に積極的に関わる、という自らの役割を果たすよう、祈っています」と議員たちを励まされた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
☩「米欧の歴史的な同盟関係が、大きく変化する可能性が出ている」-教皇、記者団に懸念を表明
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
☩「直ちに停戦し、対話を再開するように」-教皇、タイ・カンボジア国境紛争で当事者たちに呼びかけ

◎聖年連続講話「イエス・キリスト、私たちの希望」㉓「死について考えよう。この世での時間は永遠への準備だ」ー水曜恒例一般謁見で

☩「マリアのように信じ、神に『はい』と言おう」ー教皇、「無原罪の聖マリア」の祝日の正午の祈り
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
☩「母よ、平和の女王よ、私たちに夢と展望と勇気を授けてください」ー教皇、「無原罪の聖マリア」の祝日にスペイン広場のマリア像の前で

(2025.12.8 Vatican News Kielce Gussie)
「無原罪の御宿り、聖母マリア」の祝日の8日、数十年にわたる伝統を受け継ぎ、教皇レオ14世はローマのスペイン広場を訪れ、マリア像が置かれた柱のふもとで祈りを捧げ、基部に花輪を捧げられた。
無原罪の御宿りの教義が宣言されてから100年以内に、ローマのスペイン広場にある聖母マリア像に花を捧げる慣習がピオ12世によって始まった。数年後、1958年に聖ヨハネ23世教皇がスペイン広場を訪れ、像の足元に白いバラの籠を置いている。
教皇がスペイン広場に到着すると、聖歌隊と参列者たちが「夜明けよりも美しく」というマリア賛歌を歌った。ローマ教皇代理のバルダッサーレ・レイナ枢機卿とローマ市長ロベルト・グアルティエーリが教皇を迎えた。開会の祈りに続き、教皇レオは高さ12メートル(39フィート)の無原罪の聖母像の柱の基部に花束を捧げ、聖歌隊は聖母マリアの連祷を歌った。
*マリアへの祈り
続いて教皇は聖母に捧げる祈りを捧げられた:
マリアよ、祝福あれ。恵みに満ちた方よ、喜にでください。その恵みは、神の臨在が輝く者すべてを、優しい光のように輝かせます。神は初めからあなたを包み込み、胎内から、あなたの中で偉大なことを成し遂げ始めた。それはすぐにあなたの同意を求め、多くの「はい」を生み出したあの「はい」でした。
無原罪の御母よ、信仰深い民の母よ、あなたの清らかさはローマを永遠の光で満たし、あなたの歩みは街路を今日私たちが捧げる花よりも甘い香りで満たします。聖なるおとめよ、世界中から集う多くの巡礼者たちが、歴史を通じて、そしてこの聖年に、この街の通りを歩んできました。試練に遭い、時に打ち砕かれながらも、神が形造り、今も命の息吹を与え続ける大地のように謙虚な人類です。
無原罪の御宿りの像への礼拝
見てください、マリアよ、希望が消えぬ多くの息子と娘たちを見てください。御子、すなわち生ける御言葉が彼らに蒔いたものが根を下ろし、成長しますように。御子は一人ひとりの内に、さらに成長し、肉と顔と声を持つことを求めておられます。ローマと地の隅々に、聖年の希望が咲き誇りますように。神が備え給う新しき世界への希望を。おとめよ、あなたはその萌芽にして夜明けのようです。聖なる扉の後に、今や他の扉が開かれますように—家庭の扉、平和のオアシスの扉を。尊厳が再び花開き、人々が非暴力と和解の術を学ぶ場所を。
神の王国が来ますように。あなたが深く渇望し、幼子として、若い女性として、そして新生する教会の母として、自らを完全に開いたあの新たな世界が。ローマを歩む教会と、あらゆる状況において現代の人々、特に貧しい者や苦しむ者たちの喜びと希望、悲しみと不安を包み込む各地方教会に、新たな洞察を授けてください。
洗礼が聖なる汚れなき男女を生み出し続け、キリストの体となる生ける肢体へと招かれますように。その体は行動し、慰め、和解をもたらし、神の都が備えられているこの地上の都を変容させるのです。用意が整わず、無力に思える変化と私たちが格闘する時、私たちのために取り成してください。夢と展望と勇気を授けてください。神にとって不可能なことは何もないこと、また神は独りで何事もなさらないことを、誰よりもよく知るあなたが。
かつて従妹エリザベトのもとへ急いだ足取りで、また亡命者・巡礼者となる震えるような熱意をもって、私たちを道へと導いてください。祝福されるため、いや、すべての女性の中で最も祝福され、御子の最初の弟子、私たちと共におられる神の母となるために。正義と希望を叫ぶ人類という生地の中の酵母として、常に民と共に、民の中にあって教会であるよう助けてください。汚れなきお方、無限の美を持つ女性よ、この都と人類を見守ってください。彼らをイエスへと導き、イエスへと導き、イエスの御前に捧げてください。母よ、平和の女王よ、我らのために祈ってください。
広場を去る前に、教皇レオは集まった子供や老人、病人を含む3万人の人々に挨拶された。
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(解説)教皇たちの心と言葉に刻まれた無原罪の御宿り
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
☩「新しい若芽であるイエスを受け入れるなら、私たちは小さな光となり得る」-教皇、待降節第二主日の正午の祈りで

Pope Leo waves to the faithful gathered in St. Peter’s Square (@Vatican Media)
☩「待降節は積極的な希望をもって待つことを教えてくれる」—教皇、土曜の特別謁見で

☩「世界的な不平等と紛争が続く中で、バチカンは黙って傍観することはしない」-教皇、新バチカン駐在大使から信任状受理

Pope: Holy See will not be silent bystander amid global inequality and war
Pope Leo XIV on Friday received the Letters of Credence of thirteen new Ambassadors accredited to the Holy See, representing Uzbekistan, Moldova, Bahrain, Sri Lanka, Pakistan, Liberia, Thailand, Lesotho, South Africa, Fiji, Micronesia, Latvia, and Finland.
Welcoming them during the Jubilee Year of Hope, he reminded them of its theme and highlighted its call to recover “the confident trust that we require, in the Church and in society, in our interpersonal relationships, in international relations, and in our task of promoting the dignity of all persons and respect for God’s gift of creation.”
He linked this appeal to his first words as Bishop of Rome, when he invoked the greeting of the risen Christ, “Peace be with you,” and renewed his invitation to work for what he has called an “unarmed and disarming peace.”
Commit to peace
Peace, he stressed, is “not merely the absence of conflict,” but “an active and demanding gift… built in the heart and from the heart.” It requires a commitment to renounce “pride and vindictiveness” and to resist “the temptation to use words as weapons.” This vision, he said, becomes more urgent “as geopolitical tension and fragmentation continue to deepen in ways that burden nations and strain the bonds of the human family.”
Turning to the consequences of global instability, Pope Leo XIV noted that “the poor and the marginalised suffer most from these upheavals.”
Echoing Pope Francis, he reminded the diplomats that “the measure of the greatness of a society is found in the way it treats those most in need.”
He reaffirmed the concern expressed in his Apostolic Exhortation Dilexi Te, that the world must not “avert its gaze from those who are easily rendered invisible by rapid economic and technological change.”
Holy See will not be a silent bystander
In this context, Pope Leo stated that “the Holy See will not be a silent bystander to the grave disparities, injustices and fundamental human rights violations in our global community.”
The Church’s diplomacy, he added, is “consistently directed toward serving the good of humanity,” attentive especially to “those who are poor, in vulnerable situations or pushed to the margins of society.”
The Pope thus urged the newly accredited Ambassadors to join the Holy See in fostering renewed multilateral cooperation “at a moment when it is sorely needed,” expressing his hope that together they might help the international community “lay the foundations for a more just, fraternal and peaceful world.”
With the support of the Secretariat of State, he concluded, may your mission “open new doors of dialogue, foster unity and advance that peace for which the human family so ardently longs.”
