
(2026.4.14 Vatican News)
6月下旬の臨時枢機卿会議に先立ち、教皇レオ14世は14日公表された枢機卿たちへの書簡の中で、第二バチカン公会議の教会憲章「Evangelii gaudium」のテーマ、特にキリスト教入門のプロセス改革についてより深く省察することを求められるとともに、改宗活動への誘惑や「単なる維持や組織的拡大」という論理に対して警告された。
「教会の使命は、自らの存続ではなく、神が世界を愛しておられるその愛を伝えることにある」-が、教皇の枢機卿宛て書簡の核心となるメッセージだ。
臨時枢機卿会議は、聖ペトロ・聖パウロの祝日の直前の6月26日と27日にバチカンで開かれ、教皇が司式する聖体祭をもって閉幕する。教皇は、1月7日から8日にかけて開催された枢機卿会議の終了時に、今回の会議を予告しておられた。
書簡の中で教皇は、1月の枢機卿会議で行われた取り組みに感謝の意を表し、集められた提言を、教会の識別を通じてさらに発展させるべき「永続的な価値を持つ資源」と評している。
*指針としての『福音の喜び』
教皇は、教会の生活と使命における継続的な指針として、フランシスコ教皇の使徒的勧告『福音の喜び(Evangelii gaudium)』を挙げ、同勧告が「キリスト教および教会のアイデンティティの核心である『ケリグマ』にすべてを再焦点化する」もの、と指摘し、それを「司牧と宣教の回心のプロセスを開始しうる『新鮮な風』」と表現している。
*あらゆるレベルでの刷新が求められている
教皇は、この視点がどのようにして教会に多面的な刷新を求めているかを概説。個人的なレベルにおいては、すべての洗礼を受けた人々に、「単に受け継がれた信仰から、真に体験され、生きた信仰へと移行し、キリストとの出会いを新たにする」よう呼びかけている。
共同体のレベルにおいては、「維持に重点を置いた牧会的手法から、宣教的な牧会的手法への転換」が求められており、そこでは共同体が「宣教の生きた担い手」となり、人間関係への配慮と、伴走や癒しへの開放性が特徴となる、と指摘。
教区レベルでは、司牧者の責任が強調されており、本質的なものに焦点を当てた識別を育みつつ、宣教の活力がいかなる「組織的な障害によっても重荷を背負わされたり、抑圧されたりしない」ようにすることが求められている、としている。
*キリストに根ざした宣教
これらの考察から、宣教に対する統一的な理解が浮かび上がる。教皇はそれを「キリスト中心的、かつケリグマ的」なものとして描写し、それは人生を変容させることのできる出会いから生まれ、「征服ではなく、魅力によって」広まっていくものである、と述べている。
そして、この宣教は「明確な宣教、証し、献身、対話を結びつける」ものであると同時に、「改宗活動への誘惑」や「単なる組織の維持・拡大という論理」を避けるものである、と述べ、「教会が少数派であるような状況においても、教会は、すべての人に希望をもたらす小さな群れとして生きるよう求められている」と強調している。
*具体的な優先事項
将来を見据え、教皇はこの書簡で、さらなる考察が必要ないくつかの分野を挙げ、フランシスコの使徒的勧告『福音の喜び』からこれまでに受け継がれてきたものを率直に評価するよう求め、一部の側面が依然として「知られず、実践されていない」と指摘している。
教皇が特定した優先事項には、キリスト教入門のプロセスの改革、使徒的・司牧的訪問の価値の再確認、そして「聖座のレベルを含め、より明確な宣教的視点から、教会のコミュニケーションの有効性を再検討する」ことの必要性が挙げられている。
*6月の枢機卿会議に向けて
書簡の結びで、教皇は枢機卿たちの奉仕に対する感謝を改めて表明し、6月の臨時枢機卿会議に向けた準備について、詳細が追って通知されることを確認。そして、復活された主の希望に教会を委ねつつ、教皇は復活の祝いの挨拶を送り、すべての信徒に対し、教会の使命の核心、すなわち世の中で神の愛を証しすることを再発見するよう呼びかけておられる。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)