(2016.8.3 Crux)
教皇は3日、先のアウシュビッツとビルクナウへのひそやかな訪問を振り返り、「強制収容所での残虐行為を目の当たりにして、私は今なされている残虐行為を思いました。同じようなのことが、あのような場所に閉じ込めてではなく、世界中で行われているのです」と語った。「世界は、残虐さ、暴力、苦難に打ちのめされています。そのために、私はいつも、主が平和をくださるように祈るのです」。
フランシスコの言葉は、毎週恒例の一般謁見の際に語られた。教皇は、ワールド・ユースデー出席などのため、7月27日から31日にかけて聖ヨハネ・パウロ6世の故郷であるポーランドを訪問。その機会に、ナチのユダヤ人強制収容所があったアウシュビッツなどを訪れた。
一般謁見で教皇は、ポーランド訪問の印象について語り、その中で、若者たちは今日の課題について答えを持っており、希望のしるしをあらわしている、とし、「彼らは希望のしるしを与えてくれました。そのしるしは、人類愛と呼ばれます。それが、戦いに直面しているこの世界で、兄弟愛、対話、友人関係をつかむのです。
説話の終わりに、ナチの絶滅収容所への訪問について言及し、訪問の間の沈黙がどのような言葉よりも雄弁だった、と。「その沈黙の中に、私は聞きました。この場所を過ぎていった全ての死者の霊の存在を感じました。私は、聖なる霊が奈落の淵にもたらされるような神の深い同情と憐れみを感じました」。・・アウシュビッツで、今日と明日への警告と責任を感じさせるものとしての記憶の価値を、これまで以上に実感したこと、だからこそ、「嫌悪と暴力の種が歴史の耕地に根をおろすことがあってはなりません」。・・また、いまだに多くの人が拷問を受けており、アウシュビッツやビルクナウの残虐行為が今も終わっていない、とし、「多くの受刑者が自白するように拷問されている。ひどいことです。刑務所は多くの男女でひしめき合っています。こういう言葉を使うのをお許し願いたいのですが、彼らは動物のように扱われています。このような残虐行為が今行われているのです」。