「聖霊は『無敵の希望』を可能にしてくださる」ー聖霊降臨の大祝日を前に

教皇フランシスコ、5月31日、バチカンでの一般謁見 – REUTERS

(2017.5.31 バチカン放送)教皇フランシスコは31日、バチカンでの水曜恒例の一般謁見を行われた。「聖霊降臨」の祭日を控え、教皇は「キリスト教的希望」をめぐる謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で 「希望」と「聖霊」の関係をテーマに講話された。

 冒頭、新約聖書の「ヘブライ人の手紙」の中で、神の約束における希望が、神を信じる者にとって「錨(いかり)」のようなものと表現されていることを取り上げ、「『希望』を表現するために、『錨』のイメージに『帆』のイメージをも加えたいと思います」としたうえで、「錨が船に安定を与え、荒波に耐えさせるのに対し、帆は船を進ませます。希望はまさに帆のようなものであり、それは聖霊の風を受け、船を押す力となるのです」と語られた。

さらに、「希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように」という聖パウロの「ローマの人々への手紙」の言葉(15章13節)を引用して、「『希望の源である神』という表現は、神は私たちの希望の目標、すなわち『いつか永遠の命において到達すべき存在』であるのです」と説明。 そして、「『生きている限り、希望がある』という言葉がありますが、逆に『希望がある限り、生がある』とも言えます。まさに人間は『生きるために希望』を必要とし、『希望を抱くために聖霊』を必要としているのです」と強調された。

 また教皇は「私たちを希望に満ちあふれさせる力」を聖パウロは聖霊の中に見出しており、 聖霊は「私たちが神の子どもである」という内的な証しを与えながら、この無敵の希望を可能にしてくださる、としたうえで、「その御子をさえ惜しまずに死に渡された方は、御子と一緒にすべてのものを私たちに賜らないはずがあるでしょうか」(同8章32節)、「希望は私たちを欺かない。私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです」(同5章5節)という聖パウロの言葉を示された。

 最後に、教皇は「聖霊は私たちに希望を抱かせるだけでなく、私たちを『希望の種を蒔く人』『兄弟たちを慰め、守る人』としてくださいます」と語られ、目前に迫った聖霊降臨の祝いの日に「私たちが、イエスの母であり、私たちの母でもあるマリアとともに、祈りのうちに一致し、聖霊の賜物が私たちを希望に満ちあふれさせてくださいますように」とお祈りになった。

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2017年6月1日