「現代の殉教者たちに愛と祈りと涙をもって寄添うように」‐聖ステファノの祝日

 (2016.12.26 バチカン放送)

 12月26日、聖ステファノの祝日、教皇フランシスコは、バチカンで正午の祈りの集いを持たれ、説教で、聖ステファノが自らの犠牲をもって遺した信仰の証しを振り返るとともに、今日も世界の各地で存在するキリスト者への迫害と、信者たちの殉教を見つめられた。

 「わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる」(マタイ10,22)。イエスが、弟子たちがこの先出会うであろう拒否と迫害について予告した言葉を引用し、「世がキリスト者を憎むのは、人々がイエスを憎んだのと同じ理由です。なぜならイエスは神の光をもたらしましたが、世はその悪の業を隠すために闇を好んだからです。福音のメンタリティーと、世のメンタリティーとの間に対立があるのは、そのためなのです。『イエスに従う』とは、『世の闇を捨て、ベツレヘムの夜に灯った、イエスの光を追うこと』なのです」と話された。

 そして、「聖霊に満ちていた助祭ステファノが石打ちにあったのは、神の御子イエス・キリストにおける信仰を宣言したためでした」とされたうえで、「主を愛したステファノは、すべての人の光であり 道であるキリストを選びました。真理を選ぶことで、同時に彼は世に存在する邪悪の神秘の犠牲となりました。しかし、キリストにおいて彼は勝利したのです」と説かれた。

 さらに、今日も世界の様々な場所で、キリストの光と真理を証しするために激しい迫害に遭い、時には殉教の試練にまで至っている、多くの兄弟姉妹たちを、教皇は思い起こされた。

 「現代の殉教者の数は、初期キリスト教時代よりも多い」ことに言及された教皇は、困難や危険にも関わらず、勇気のうちにキリストへの信仰を表し、差別なくすべての人に奉仕しながら「真理における愛」を証しするこれらの兄弟姉妹たちに、愛情と祈りと涙をもって寄り添うよう、すべての信者に訴えられた。

 *カトリック教会の典礼暦は、主の降誕を祝った翌日、教会の最初の殉教者、聖ステファノを記念する。初代教会で助祭として奉仕した聖ステファノは、「恵みと力に満ち、すばらしい不思議な業としるしを民衆の間で行なっていた」(使徒言行録6,8)が、キリスト教に敵意を抱く人々に捕らえられ、石打ちにあって殉教した。

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2016年12月27日