「急増する難民の子供たち・保護は緊急課題だ」

 (2017.1.16 バチカン放送)カトリック教会の「世界難民移民の日」の15日、教皇フランシスコは正午のアンジェラスの祈りに際して、教皇フランシスコは聖ペトロ広場を埋め尽くした会衆に向かって、難民たち、特に子供たちに救いの手をさしのべ、あらゆる形で保護するよう、を次のように呼びかけた。

 「兄弟姉妹の皆さん、毎日のニュースで皆さんもご存知のように、ヨーロッパ諸国に流れ込む難民の数が日毎に増加しています。特にこの冬の寒気の中で彼らは危機的な状況の中に置かれています。特により善い未来を求めてヨーロッパ諸国に入国を希望する難民たちの中に親や兄弟たちと離れ離れなった独りぼっちの子供たちの数が増えています。彼らは何の保護も助けもなしにたった一人でその苦しみ困難に立ち向かっていかなければなりません。彼らがさらされている危険は言語を絶するものがあります。今、こうした一人ぼっちの子供たちの数はますます膨れ上がっています。彼らに対する保護と擁護は緊急課題です。

 今、ここ聖ペトロ広場にも多くの外国人グループの姿が見られます。様々に文化の異なる人々の共存のために、相互の尊重と異なる文化の受容が基本的な前提となります。

 親愛なる友人の皆さん、あなたたちを受け入れてくれている地域で穏やかで平穏な生活を営んで欲しいと思います。皆さんを受け入れている国や人々の法律や伝統を尊重し心から遵守してください。また同時に皆さんの故国の文化や価値観をも大切に守ってください。異なる文化の出会いは常に全ての人々にとって豊かさをもたらすものでもあります。

 私は難民移民のために働いてくださっている全ての人々に心から感謝いたします。この働きを続けていく上で、聖フランシスカ・カブリーニの模範は力になります。ちょうど今年は彼女の死去100周年記念にあたります。

 「移民の母」とも呼ばれるこの聖女は、遠く故国や家族から離れている人々に、キリストの愛を伝えるため、その生涯を捧げました。彼女の証しが私たちに外国人たちのお世話をする中で力と助けを与えてくれますように。彼らの中にこそ、キリストご自身が、しばしば苦しみ、拒絶され、辱められたお姿で現存するからです。

 今日のミサ中で朗読された福音は、洗礼者ヨハネが人々にキリストを世の罪を取りのぞく神の子羊として宣言しているエピソードを取り上げています。ヨハネのこの宣言は、私たちの信仰にとって、また教会自体の使命にとって大変重要なことです。教会はいつの時代にも、どこにあっても洗礼者聖ヨハネがなさったあの宣言を繰り返すよう招かれています。

 私たちは、世界中の人々、いつの時代の人々に対しても、イエスを世の罪を取り除く神の子羊、イエスこそ唯一の救い主であることを宣言する使命を受けているのです。司祭たちはミサ中で聖体拝領の前にこの言葉を毎日繰り返します。これこそ、教会に託された全使命を表わしています。教会は自分自身ではなく、イエス・キリストを全世界に唯一の救い主として宣言するのです。キリストだけが人々を罪から救い解放し、終わりない真の生命と自由へと導くのです」。

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2017年1月16日