「シメオンにならい、奉献生活に喜びと希望を取り戻せ」

(2017.2.3 バチカン放送)カトリック教会の典礼暦で「主の奉献の祝日」を祝った2月2日の夕方、教皇フランシスコは、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、ローマをはじめ世界各地から集った奉献生活者と共にミサを捧げられた。

 ミサ中の説教で教皇は、「霊に導かれて」神殿にやってきたシメオン老人が、神殿に捧げられるために両親に連れてこられた幼子イエスを見て腕に抱き、「わたしはこの目であなたの救いを見た」と主を称えて言った言葉(参考:ルカ 2,30-32)を観想され、「シメオンの賛歌は、『神を信じ、人生の終末を迎えた人の神における希望は、決して裏切られることがない』との確信の歌であり、この希望は私たちの先人たちが連綿と受け継いできた思いでもあります」と話された。 そして、先人たちのこの夢を自分たちのものとすることは「奉献生活を豊かにし、特に『ただ今を生き延びればよい、との誘惑』から私たちを守ってくれるでしょう」としたうえで、「生き延びる」だけの態度は、「少しずつ自分や共同体を蝕み、奉献生活を『合理的で、危険を避けた、閉じたもの、後退するもの』にしてしまいます」と警告され、さらに「それぞれの会の創立者の夢から生まれた創造力を活性化し、今日の私たちの世界の扉を叩く問題から逃げず、立ち向かっていくように」と励まされた。 マリアから御子を腕に受け取ったシメオン老人が、イエスを人々の間に置く喜びと共に、彼の夢を高らかに歌ったように、「私たちもまた、生活の中に、大きく変容する世界にイエスを置き、示すことが大切です」と強調し、そうすることで「奉献生活は喜びと希望を取り戻し、『生き延びる』だけの態度に打ち勝っていくことができるでしょう」と説かれた。

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2017年2月5日