教皇フランシスコは、11月28日、教皇庁立科学アカデミーの会員らとお会いになった。同アカデミーは、25日より、「科学が人間社会と環境に与える影響」をテーマにバチカンで定例総会を開催していた。
総会参加者らに挨拶をおくられた教皇は「今日ほど、科学が世界の環境バランスに奉仕する使命を負ったことはない」と述べ、「科学共同体とキリスト教共同体は、それぞれのアプローチを持ちながらも『地球環境を守る』という共通の目的を分かち合っている」と話された。
「今日の世界で、わたしたち人間は自然の主人であるかのように振る舞い、自然の持つ力や発展の法則を考慮しないままにそれを搾取し、生物的多様性に対し深刻な被害をもたらしてきた」と教皇は指摘。
”エコロジー的回心”によって持続性ある発展を支えることは、「自然と資源に対する責任を負い、社会正義を追求し不平等や疎外を克服することと密接に結びついている」された。
利益追求主義に科学や経済が支配されていることは、「環境をめぐる世界協定の批准が遅れていることからも明らかであり、さらに各地で続く紛争が環境と人民の道徳・文化にダメージを与え続けている」と警告された教皇は、「こうした状況にもかかわらず、希望を捨てることなく、人類が共通善を選び、責任と連帯のもとに生まれ変わる」ことを期待された。
そして、教皇は科学者たちに、「倫理価値のもと、持続性と統合性ある発展計画の研究」を励まされた。