委員会は昨年から、秘跡の本質をめぐる研究を始め、まず「洗礼」をテーマに考察したが、教皇は「まさに洗礼こそ、キリスト者の一致の基礎にほかならなりません」と強調さ
れた。
今回の会合では「聖体」の秘跡について、歴史的・神学的・教会学的視点から考察されだが、教皇はこのような神学対話を励まされつつ、「対話が教会間の完全な一致への歩みに寄与すること」に期待を表された。
また委員会に参加する多くの教会が、現在、過激な原理主義者らによる暴力を目の当たりにしていることを憂慮され、「人々の苦しみに日々寄り添い、和解の種を蒔き、平和が主からもたらされることを説きながら、辛抱強く希望を育てて」いる、これらの教会に連帯を示された。
「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しむ」(1コリント12,26)と聖パウロが記すように、「皆さんの苦しみは私たちの苦しみです」としたうえで、「私たちの殉教者と聖人の取り次ぎと模範が、キリスト教共同体にとっての強い支えでありますように」と願われ、「暴力が暴力を生み、暴力が死を呼ぶ所で、私たちは福音をもって応えたい」と述べられた。
さらに、「信者たちの命の犠牲は、様々なことで分裂しがちなキリスト者の間に何度も一致をもたらしてきました」と語り、「殉教者たちはその犠牲をもって、私たちに完全な一致への歩みを励ましているのです」と説かれた。
教皇と関係者らは、それぞれの言語で共に「主の祈り」を唱えた。
(写真は、カトリック教会と正教会による神学対話国際合同委員会のメンバーと語る教皇フランシスコ)