「悲劇と悪を見世物にせず、『よき知らせ』の伝え手に」-世界広報の日に

 教皇は発表したメッセージを通し、ネガティブなニュースの連鎖を断ち、「良いニュースの論理」に場を与える必要を説くと共に、キリスト者たちに、歴史の最も劇的な状況においても光を放つ「良き知らせ」、福音の生き生きした伝え手となるよう、呼びかけている。

 教皇は、他者に対する先入観を退け、出会いの文化を育む、建設的なコミュニケーションの推進を助言。悪いニュースだけにとどまることで生まれる苦悩の連鎖より、良いニュースが生む力を選択するようすべての報道・広報関係者を励ましている。恐怖の連鎖や、悪いニュースだけに関心を持つ習慣をくい止めることは、苦しみの悲劇を無視した欠陥報道や、悪の現実に触れない無邪気な楽観主義に陥ることを意味せず、むしろ、不満や諦めに囚われた感情を乗り越えさせていくものと教皇は説かれた。

 また、教皇は、良いニュースが取り上げられることなく、「良いニュースはニュースではない」とされるシステムにおいて、人は良識を麻痺させられ、絶望に陥ってしまうとも警告。さらに、苦悩の悲劇と悪が簡単に見世物とされてしまうことにも憂慮を示された。

 「現実には唯一つの意味があるわけではなく、それを見る眼差しによって意味が変ってくる」と述べた教皇は、「現実を語るための『正しい眼鏡』が必要と強調。「キリスト者にとっての現実を理解するための正しい眼鏡とは『最高の良き知らせ、イエスの福音』にほかなりません」と訴えられた。

 カトリック教会の「世界広報の日」は、福音宣教の中でも特に新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、映画、インターネットなど様々なメデイアを通して行う宣教について、教会全体で考え、祈ることを目的としている、日本では、毎年復活節第6主日に記念される。

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2017年1月25日