♰「教会と社会から『若い顔』を奪わないで」-教皇、モーリシャスでのミサで

  (2019.9.9 バチカン放送)

 教皇フランシスコは9日、モーリシャスの首都ポートルイスの「平和の元后マリア」のモニュメントの下で、約10万人参加のミサを行われた。この会場では、30年前に、聖ヨハネ・パウロ2世がミサを司式している。

 ミサの説教で、教皇は「福音書の『真福八端』は、キリストの身分証のようなもの」とされ、「良きキリスト者になるには、一人ひとりが自分にできる方法で、イエスの『真福八端』の教えを実践することです」と語られた。

 そして、同国で崇敬されている福者ジャック・デシレ・ラヴァル神父の「イエスと貧しい人への愛に生きた生涯」を思い起こされ、「宣教の活力と愛を通して、モーリシャスの教会に新たな若さと息吹きをもたらしたラヴァル神父の精神を今日に受け継いでいってください」と励まされた。

 また教皇は、ここ数十年の経済発展にもかかわらず、若者たちが仕事に就けず、不安定な未来を抱えているモーリシャスの現状を取り上げ、「若者から自分たちの歴史の主役になる可能性を取り上げてはなりません」「教会と社会から若い顔を奪ってはなりません」と訴えられ、さらに「若者たちが現代社会の様々な隷属の危険に陥らないよう、幸福をイエスの中に見出すように導く必要がある」と大人たちに求められた。

(編集「カトリック・あい」)

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2019年9月10日