教皇レオ14世が12日、ベネズエラの野党指導者で2025年度ノーベル平和賞受賞者のマリア・コリーナ・マチャド氏とバチカン宮殿でお会いになった。
会談は、マドゥロ大統領とその妻シリア・フローレス夫人が、3日にベネズエラの首都カラカスで米軍が実施した「絶対決意作戦」と呼ばれる作戦により逮捕されてから約10日後にされた。
米国から麻薬密売と麻薬テロリズムの容疑で告発、拘束されたマドゥロ大統領は、現在ブルックリンのメトロポリタン拘置所に収監されている。
ベネズエラの政治家であり人権活動家でもあるマチャド氏は、マドゥロ政権に一貫して反対してきた自由保守政党「ベント・ベネズエラ」を率いている。マドゥロ政権による弾圧で国外逃亡を余儀なくされた彼女は、ノーベル平和賞の授賞式に出席するため先月、オスロを訪れた。
ベネズエラは現在、デルシー・ロドリゲス副大統領の暫定政権で統治され、国際社会の支援による政権移行が進められている(ここ数日、複数の政治犯が釈放されたというニュースも報じられている)。一方、マチャド氏は、ドナルド・トランプ大統領との会談のためにワシントンを訪れる予定であると、同副大統領が発表していた。
*ベネズエラに対する教皇の訴え
4日にマドゥロ大統領が逮捕された翌日、教皇は正午の祈りの集いで、ベネズエラの情勢を「深い懸念を持って見守っている」とされ、「最愛のベネズエラ国民のためになることが、他のあらゆる考慮事項よりも優先されなければならない。これは暴力の克服へと導かれ、正義と平和の道を追求し、国家の主権を保証するものでなければなりません」と言明。「一人ひとりの人間的・市民的権利」の尊重を求め、「協力と安定と調和に満ちた平和な未来を共に築くこと」を呼びかけ、特に「厳しい経済状況により苦しむ最も貧しい人々」への配慮を強調されていた。
9日の在バチカン外交団への年頭の挨拶でも、ベネズエラに言及され、「正義、真実、自由、友愛に基づく社会を築く努力」を促し、「長年にわたり苦しめられてきた深刻な危機から国が立ち直れるように」と訴えるとともに、すべての人たちに「ベネズエラ国民の意思を尊重し、すべての人々の人権と市民権を保護し、安定と調和の未来を保証するように」と呼びかけられていた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)