☩教皇、ニカラグアの司教投獄を非難、政権指導者に「平和のための真摯な対話」求める

File photo of demonstrators taking part in a protest demanding the release of political prisoners in NicaraguaFile photo of demonstrators taking part in a protest demanding the release of political prisoners in Nicaragua 

(2023.2.12 Vatican News  Linda Bordoni)

 中米ニカラグアで強権姿勢を強める左派オルテガ政権に批判的なロランド・アルバレス司教が 26 年以上の禁固刑を宣告され、司祭、神学生を含む220人以上が国外追放されていることから、世界中の司教たち、カトリック教会関係者はじめ多くの国、人々から批判の声が上がっている。

 教皇フランシスコは12日の年間第六主日の正午の祈りの説教で、アルバレス司教に対する長期刑の宣告や、多くの人を国外追放していることを非難され、ニカラグアの政治指導者に対して、「平和への真摯な探求に心を開き、対話に参加する」ことを強く求められた。

 教皇は説教で、アルバレス司教が長期刑を宣告されたことに強い悲しみと懸念を表明。司教、そして国外追放された人々、ニカラグアで弾圧され、苦しんている人々のために祈られ、次のように聖母マリアに執り成しを願う祈りをするよう、世界の信者たちに呼びかけられた。

 「ニカラグアの政治指導者とすべての国民が心を開き、真実、正義、自由、愛をもとにした対話を忍耐強く行い、平和への真摯な探求に向かうことができますように」。

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世界の司教たちがニカラグアの教会に対する不正な迫害を非難

(2023.2.12 Vatican News  Felipe Herrera-Espaliat)

 ラテンアメリカ・カトリック司教協議会連盟(CELAM)、およびチリとスペインの司教団は11日、ニカラグアのオルテガ政権下での人権侵害を批判するとともに、アルバレス司教の投獄と政敵の追放を非難した。

 CELAMは議長のミゲル・カブレホス大司教が11日、声明を発表、ニカラグアにおけるカトリック信者の権利が迫害されていることについてオルテガ政権に警告するとともに、神の民とその司牧者たちと連帯し、祈ることを表明。”シノドスの道”の大陸レベルの歩みの一環として、聖オスカル・ロメロの遺物を収容するエルサルバドルのサン・サルバドル大聖堂でミサを捧げることを発表した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2023年2月12日