教皇レオ14世は23日、カステル・ガンドルフォの教皇別邸からバチカンに帰られる前に記者団の質問に応じ、ロシアがウクライナに対して行った大規模攻撃や米イリノイ州での安楽死支援法可決について批判されるとともに、「善意を持つ世界の全ての人々に改めて訴えます。少なくとも救い主がお生まれになった祝日には、一日だけでも平和が守られるように」 と訴えられた。
*ロシアがウクライナへの攻撃をクリスマスの24時間止めるように
教皇はウクライナについて、ロシア軍による大規模な空爆がここ数時間でウクライナの複数の地域を襲ったことに触れ、「この数日、私の心を深く悲しませていることの一つは、ロシアがクリスマス休戦の要請を明らかに拒否した事実です」と批判。クリスマス停戦の呼びかけを改めてされ、「おそらく彼らは、私たちの声に耳を傾け、24時間、全世界で一日中、平和が続く日をもたらすでしょう」とロシアの攻撃中止へ強い期待を表明された。
*中東和平合意が前進することを願う
別の”戦場”である中東に話題を移すと、ガザにおける停戦第二段階が協議されている中、ガザを訪問しているエルサレム・ラテン総大司教のピッツァバッラ枢機卿の「素晴らしい訪問」を取り上げ、「一時間前、ガザ市の聖家族教会の主任司祭であるガブリエル・ロマーネッリ神父と連絡を取りました。非常に不安定な状況が続くの中で降誕の祝祭を執り行おうとしています。平和協定が前進することを願いましょう」と述べられた。
*米イリノイ州の安楽死法への失望
また教皇は故郷イリノイ州で最近可決された安楽死支援法についても言及した。この法律は余命6か月以下の末期疾患を持つ成人を対象に安楽死を認めるもので、来年9月に施行される。教皇は先月、同州のプリッツアー知事と会見されたが、「私は、生命の尊厳を最初から最後まで尊重する必要性を非常に明確に伝えた。しかし残念ながら… 彼はその法案に署名することを決めてしまった。このことに非常に失望しています」と述べた。
そして特にこの待降節に当たって、全ての人々に「人間の生命の本質、人間の生命の価値について考えるよう」呼びかけ、「神は、私たちと同じ人間となられた。それは人間として生きる真の意味を私たちに示すためだったのです」と強調。「私の願いと祈りは、受胎から自然死に至るまで、人間の存在のあらゆる瞬間に、生命への敬意が再び育まれること」と強く訴えられた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)