Pope Leo addresses theologians taking part in an International Seminar promoted by the Pontifical Academy of Theology (@Vatican Media)
(2025.9.13 Vatican News Christopher Wells)
教皇レオ14世は3日、教皇庁神学アカデミー主催の国際セミナーの参加たちに対し、将来に向けた神学の取り組みが「宣教・対話の推進力」となるよう求められた。
セミナーのテーマは、「平和の世界のための創造、自然、環境」。教皇は、環境の持続可能性と創造物への配慮の重要性を指摘しつつ、「世界の環境的・社会的状況を改善する努力には、あらゆる人々の献身が必要です」と強調。
セミナー参加者はこの会議の「異文化間・異宗教間の視点」によって希望の兆しを受けたが、「これは教皇フランシスコが望まれた教皇庁アカデミーの新たな方向性に合致するものです」と評価され、この一致がもたらし得る「未来に向けた神学的探求の宣教的・対話的推進力」についての考察を促された。
世界へ出て行く神学
さらに教皇は、神学は「確かに教会の宣教的・福音的活動の構成的次元」であり、この観点から、「科学的厳密性と歴史への情熱を融合させ」、完全に受肉した『外向きの神学』すなわち『in uscita(出る、目に触れる、公開する)の神学』が求められています」とされた。
そして、神学者たちに、「聖霊に従順であり、信仰と理性、思索と祈り、実践を結びつける術を知っていた古代の偉大な教父たちの神学を模範とするように」と促しされ、模範とすべき教父の例として、聖アウグスティヌスとトマス・アクィナス、そして近世では、神学を知恵によって調和された科学と理解した福者、アントニオ・ロズミーニを挙げられた。
教皇は続けて、「神学とは、科学や哲学、芸術、そして人間の経験全体と対話しながら、より広い実存的視野を開く知恵」とされ、教会の社会教説を「人間のあらゆる側面―個人的、社会的、政治的―に奉仕する信仰の知見の重要な証し」と位置づけ、「AI(人工知能)などがもたらす現代の複雑な世界では、倫理的行動の基盤となる人間学的視野に依拠せねばなりません… それは、人間であるとは何か?その無限の尊厳とは何か?という問いに答える助けとなるためです」と説かれた。
今日の人類の具体的な状況に自らを具現化する
教皇はさらに、神学者たちに、「キリストとの個人的、かつ変容をもたらす出会いに基づく神学を育み、今日の人類の具体的な状況の中で具現化することを目指すように」求められ、他の学問分野との対話と内部対話を奨励し、神学アカデミーが、「神学者たちの出会いと友情の場、共鳴と分かち合いの場となり、共にキリストへと歩むことができる場所となるように」と願われた。。
そのうえで、教皇フランシスコが承認された新定款に明記された神学アカデミーの三つの「側面」—学術的・科学的側面、知恵の側面、そして具体的な慈善の行為を鼓舞し、活気づけることを目的とした連帯の側面—を「奨励し、祝福したい」とされ、「神への真の知識は、愛によって変容した人生において実現されます」と強調された。
講話の終わりに教皇は、神学者たちの献身に感謝を述べるとともに、「知恵の神学を発展させ、体現し、教会と世界の奉仕に捧げるように」と促された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)