☩「私はトランプ政権を恐れないし、福音の『平和』のメッセージを語ることも恐れない」-教皇、アフリカ4か国訪問開始、アルジェリアへの機中で

(2026,.4.13  Vatican News )

    教皇レオ14世は13日、11日間にわたるアフリカ4か国訪問を開始され、最初の訪問地アルジェリアに向かう機内で、トランプ米大統領の最近の発言*に関する同行記者団の質問に答え、「私は政治家ではありません」と前置きしたうえで、「平和と対話を促進すべく、今後も戦争に強く反対し続けます」と言明された。

*トランプ米大統領は12日夜、自身の外交・移民政策を批判したとして、教皇レオ14世を非難し、「教皇レオは犯罪対策に弱腰で、外交政策もひどいものだ」とTruth Socialへの投稿で述べた。

 教皇就任後3回目となる今回の海外司牧訪問で、教皇は、アルジェリア(4月13日-15日)、カメルーン(4月15日-18日)、アンゴラ(4月18日-21日)、赤道ギニア(4月21日-23日)を歴訪される。23日まで、11日間にわたる長い旅程は、聖ヨハネ・パウロ2世の1985年のアフリカ7か国訪問(11日間)と並ぶものとなる

 

 

*「私は政治家ではない。ただ『平和』の福音のメッセージについて語るだ」

 

 機中会見で教皇はまず、「自分の役割を政治家のそれとは見ていません。私は政治家ではないし、彼(トランプ大統領)と議論を交わすつもりもありません」と述べられた。

 そのうえで、「私は、福音のメッセージが、一部の人々が行っているように悪用されるべきではない、と考えます。私は引き続き戦争に強く反対し、問題の解決策を見出すために、国家間の平和、対話、多国間主義を促進するよう努めます。今日、あまりにも多くの人々が苦しみ、あまりにも多くの罪のない命が失われている。誰かが立ち上がり、『もっと良い道がある』と言わねばならない、と確信しています」と強調。

 そして、自身の教皇就任当初から訴え続けて来られた「平和」という呼びかけを改めて繰り返され、「これは彼(トランプ大統領)だけでなく、世界中の指導者全員に向けた言葉だ。戦争を終わらせ、平和と和解を推進しようではありませんか」と訴えられた。

 同じ質問をした米人記者に対し、教皇は「私はトランプ政権を恐れていないし、福音のメッセージを力強く語ることも恐れない。それが私の使命であり、教会の使命だと信じているからです」と言明する一方、「私たちは政治家ではありません… 彼が理解するような視点で外交政策を扱うわけではない。しかし、平和の使徒として、福音のメッセージを信じています」と述べられた。

*米国司教団はトランプ発言に「落胆」

 米国カトリック司教協議会のポール・スタッグ・コークリー会長は同日発表した声明で、トランプ大統領の発言に「落胆した」としたうえで、「教皇は彼のライバルではなく、また政治家でもない… 教皇はキリストの代理者であり、福音の真理に基づき、人々の魂の救いのために語るのだ」と述べている。

*「平和」はアフリカ訪問の主要テーマ

 

「平和」は、今回のアフリカ4か国訪問の主要なテーマの一つだ。教皇は記者団に、この本格的な海外巡礼が、「教皇就任後初のものとなることなど、いくつかの理由から特別です」と述べ、その一つとして、聖アウグスティヌスの地を再訪できる喜びを表明された。聖アウグスティヌスは「宗教間対話において極めて重要な架け橋」となっており、「司教を務めた地を訪れる機会を得たことは、私自身にとって祝福であると同時に、教会にとっても、世界にとっても祝福です。なぜなら、私たちは常に平和と和解を築くための架け橋を求めなければならないからです」と強調。

 教皇は記者団への挨拶の締めくくりとして、今回の旅の全体的な使命について、「同じ声、同じメッセージを持って前進し続けること。私たちが成し遂げたいのは、すべての民に対する平和、和解、尊重、そして配慮を促進することです」と言明された。

*アルジェリアの首都アルジェに到着、大統領の出迎えを受けられた

 教皇の専用機は現地時間13日夕、首都アルジェに着陸し、教皇はアルジェリア人民民主共和国のアブデルマジド・テブーン大統領の出迎えを受けられた。そして、雨の降る中、教皇は空港内のサロン・ドヌール(栄誉の間)へ直行され、民族衣装をまとった少女たちから花束を贈られた後、儀仗隊の国歌演奏など歓迎式典に出席、テブーン大統領と短い非公開の会談をされた。この後、教皇はアルジェリアへの3日間の訪問における最初の訪問先として、マカム・エシャヒド(殉教者記念館)へ向かわれた。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年4月13日