☩「私たちは軌道修正する人的・技術的な資源を持っている、もはや無関心でいる時間はない」教皇、COP29にメッセージ

教皇フランシスコ、第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)にメッセージ

(2024.11.14  バチカン放送)

 教皇フランシスコは、アゼルバイジャンの首都バクーで開かれている第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)に、ピエトロ・パロリン国務長官による会場での代読の形でメッセージを送られた。

 この中で、会議参加者たちに精神的な寄り添いを表された教皇は、「この会議が、自らの利益に固執する態度を超えた視点を持ち、人類のための善と、神が私たちに世話と責任を委ねられた『共に暮らす家』を中心に置くことができるように」と願われた。

 そして、「被造物の保護が今日の最も急務の課題の一つであり、もはやこれ以上の遅れは許されないことを、科学的データは明らかに示しています」と訴えられた。

 また教皇は、「環境保全が、平和の維持と緊密に結びついている事実」を認識するように求められた。

 さらに、「多国間の機関への失望と、壁を築く風潮が高まる中でこのCOP29が開かれたこと」に触れ、「互いに繋がった同じ地球村の唯一の家族の一員として行動、生活すべきであるにもかかわらず、個人、国家、権力集団のエゴイズムが不信と分裂を煽っている」と今の世界の現状を深く憂慮された。

 そのうえで、教皇は「社会のグローバル化によって、私たちは互いに近づきましたが、兄弟になることはなく、経済発展によって、不平等が解消されることもありませんでした」と指摘。「最も弱い立場の人々の保護を犠牲にしながら、一部の利益や関心が優先され、環境問題の悪化が加速している現状」に改めて注意を向けられ、このような中で、豊かな国々に対し、返済が不可能と思われる国々の債務を放棄するように、と2025年の聖年を前にしたアピールをここでも改めて繰り返された。

 そして、「軌道を修正し、真に人間的で包括的な統合的発展のサイクルを追求するための、人的・技術的資源を私たちは持っています… 軌道修正はいつでも可能であり、問題解決のためにいつでも何かできる… 人類の能力に希望を見出すべきです」と強調。「今、無関心でいる時間はありません。『自分は関係ない』とこの問題から距離を置き、構わないでいることはできません。これは、まさに今世紀の課題なのです」と訴えられた。

(編集「カトリック・あい」)

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2024年11月16日