(2024.5.19 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
聖霊降臨の主日、19日のミサの説教で、教皇フランシスコは「力と優しさをもって教会の中で働いておられる聖霊は、決して私たちを一人にせず、私たちが聖霊に任せれば、一人では不可能な目的を達成するため、傍にいて、賜物が与えられます」とされ、「ひどく困難な時期や苦闘の日々の最中にあっても、傍にいてくれる聖霊と賜物によって、私たちは耐え忍ぶことができるのです」と説かれた。
説教で教皇は、このミサで読まれた使徒言行録第二章の聖霊降臨の箇所を取り上げられ、「この記述は、聖霊が、力と優しさをもって、私たちと宣教の両方に働いていることを示しています」と指摘。聖霊がどのように弟子たちに降り、「彼らの心を変え、イエスの経験と彼らを動機付けた希望を他の人に伝えるよう促す静かな勇気を植え付ける Paraclete(弁護者、傍にいる者)」として、彼らの傍に留まったか、を振り返られた。
*弟子たちと同様に、私たちも福音宣教に送り出されている
そして、「このことは、洗礼と堅信によって聖霊を受けた私たち皆にも当てはまります… このミサを捧げている大聖堂の『上の部屋』から、私たちも弟子たちと同じように、すべての人に福音を宣べ伝えるために送り出されているのです」と強調。「傲慢、押し付け、打算なしに、聖霊が私たちの心の中で教え、育ててくれる『真理への忠実』から生まれるエネルギーをもって、福音を宣べ伝える必要があります」と語られた。
*平和、赦し、命を倦むことなる宣言する
教皇はさらに、「私たちは倦むことなく、戦争を望む人々に絶えず平和を語り、復讐を求める人々に赦しを語り、扉を閉ざし障壁を築く人々に歓迎と連帯を語り、 死を選ぶ人々には命を、軽蔑と侮辱、拒絶を好む人々には敬意を、あらゆる絆を断ち切ろうとする人々には忠誠を語ります… 私たちのうちに聖霊の力強い働きがなければ、自分の力だけで悪を倒すことも、肉の欲望に勝つことも決してできません。世ではなく、聖霊に身を委ねるべきです」と訴えられた。
*聖霊は、私たちを助け、励ましてくれる
続けて、「聖霊に任せれば、私たちの努力を鼓舞し、助け、支えてくださいます」とされた教皇は、「それによって、私たちは苦闘の時を、成長の機会、危機から私たちがより良く立ち直れる機会に変えることができ、より強く、より自由に他者を愛することができるようになります… イエスもまた、霊に導かれて荒れ野で40日間の断食をされ、悪魔から誘惑を受けられましたが、その試練によって、人として成長し、強められ、宣教に備えることができたのです」と述べて、信者たちを励まされた。
また、聖霊の優しさについても言及され、「聖書には、神のなさり方を特徴づける記述がよく出てきますが、私たちの宣教活動も、どこにいても他者を励まし、強めるために、すべての人を優しく歓迎するものである必要があります… イエスがなさったように、謙虚さと優しさをもって、善意を持つすべての男女に接することです」と説かれた。
*聖霊の臨在を信じる心を新たにしよう
最後に教皇は、「平和、友愛、連帯への道には、曲がりくねった上り坂もありますが、私たちは一人で歩くのではない。聖霊と賜物の助けによって、共に歩み、その道をさらに前に進むことができるのです」と励まされ、「私たちを啓発し、心を恵みで満たし、歩みを導き、恵みを与えるために、私たちの傍にいて慰めてくれる聖霊の臨在」を信じる心を新たにするよう、全ての信者に呼びかけられた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)