Pope Francis with participants in the course for liturgists (VATICAN MEDIA Divisione Foto)
(2023.1.20 Vatican News Joseph Tulloch)
教皇フランシスコは20日、 教皇庁立聖アンセルモ研究所主催の教区典礼担当者研修コースの参加者に対する講話で、「ずさんで、注意に欠け、準備が不十分なミサ」と”戦う”よう強く勧められるとともに、「キリストとの出会いよりも儀式を優先すること」のないよう注意された。
*ミサ典礼の中心は”儀式”でなく、キリスト
教皇が講話で強調されたのは、ミサ典礼には「人々をキリストに導き、キリストを人々に導く」ために、「神の民の実り豊かな参加」が優先されるべきだ、ということだった。
教皇は、ミサ典礼においてしばしば、”儀式”を優先する危険がある、と警告され、そのような典礼は、「美しい”儀式”になっても、力も味も意味もありません。神の民の心と存在に触れないからです。私たちの心を震わせるのはキリストです。 霊を引き寄せるのは、神との出会いです」と強調。
そして昨年6月に出された使徒的書簡「Desiderio Desiderivi」を引用されて「福音を伝えないミサ典礼は”本物”ではありません」と語られた。
*畏敬の念を取り戻す
教皇はまた、ミサにおける崇敬の重要性を指摘。「小教区を訪れた典礼担当者は、”模範的なミサ典礼”を、小教区共同体が典礼の中で成長するために取り入れることができるようにできる必要があります」とされ、「小教区に出かけ、ずさんで、注意に欠け、準備が不十分なミサ典礼に直面したときに『何も言わない』ことは、小教区共同体を助けず、共に歩もうとしないことを意味します」と注意された。
そして、「ミサ典礼で大事なことに一つは、『沈黙を守る』ことです。 教会では、ミサの前後に騒がしいことがあまりにも多い。ミサのもつ神秘に備え、心を合わせ、神の言葉を響かせるために必要なのは、静粛です。(言葉を交わし合うことで)友愛(を表現する)のは素晴らしい。しかし、私たちは、『沈黙』の意味をもう一度確かめ、大切にせねばなりません」と説かれた。
*典礼司式者の役割
続けて教皇は、典礼の司式者の役割について、「diakonia、つまり奉仕すること、小教区共同体への奉仕において司教たちと協力すること」であり、「典礼の中心にいようとすると問題が起きます」と指摘。「”舞台裏”ですべてをまとめて行かねばなりません。儀式の主役ではなく、式をつかさどる者なのです。隠れていれば隠れているほどいい。目立たないほどいいのです」と語られた。
また、司祭の典礼面での養成を含めた、典礼の進行担当者のもつ教育責任についても言及。「この役割は非常に重要」とされ、 第二バチカン公会議の典礼憲章を引用して、「聖職者の典礼教育に特別の配慮をすることが、何よりも必要です」(14項)と強調された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)