(2025.9.14 Vatican News Christopher Wells)
教皇レオ14世は14日の聖十字架の祝日の正午の祈りに先立つ説教で、イエスが十字架上で示された「神の計り知れない愛」が「死の道具」を「命の手段」に語られた。また祈りの後で、翌15日が世界代表司教会議(シノドス)創設のであることにも、注意を向けられた。
説教の初めに教皇は信者たちに「聖十字架の栄光祭を祝うことは、今日の私たちにとって何を意味するのでしょうか?」と問いかけられた。そして、この問いに答えるために、この日のミサで読まれたヨハネ福音書第3章13~17節―イエスがニコデモと出会われた箇所—を取りあげ、「ニコデモは、光と導きを必要としていました。神を求め、ナザレの師であるイエスに助けを求めました… イエスはニコデモを迎え入れ、彼の話を聞き、ついに『人の子が上げられなければならない。そうすれば、彼を信じる者は皆、永遠の命を得る』ことを明かされました」と語られた。
そして、「たとえニコデモがその時は完全には理解していなくても、後に、十字架刑の時に必ず理解する。「神が人類を贖うために人となり、十字架で死なれたのだと理解するでしょう」と言明された。
教皇はさらに、イエスがニコデモとの対話で用いた比喩—モーセが神の命令で作り、毒蛇に噛まれたイスラエル人を癒すために竿に掲げた「青銅の蛇」—について説明。「神は自らを現され、同伴者、教師、医者、友、さらには聖体の中で裂かれるパンとなられまで、私たちと共におられることを示し、救ってくださった… そしてこの業を成し遂げるため、神は人類が発明した最も残酷な死の道具の一つ、すなわち十字架を用いたのです」と強調。
そのうえで、「だからこそ、今日、私たちは十字架が『高く上げられた』ことを祝うのです。神が私たちの救いのために十字架を受け入れ、『死の道具』を『命の手段』に変え、その愛ゆえに、何ものも神から私たちを引き離すことができず、神の愛が私たちの罪よりも大きいことを教えてくださいました」と説かれた。
説教の最後に教皇は「マリアの取り次ぎによって…神の救いの愛が、私たちの中に根を下ろし、育つよう、そして私たちもまた、神がすべての人に完全に自らを捧げられたように互いに自らを捧げることを学べるように」と祈られた。
*シノドス創設60周年に当たって、教会の使命への新たな取り組みを促すことを願う
正午の祈りの後、教皇は、1965年9月15日が聖パウロ6世によって創設された全世界代表司教会議(シノドス)の記念日にあたることを思い起こされ、「これは聖パウロ6世教皇の預言的な直感によるもので、司教たちがペトロの後継者たちとの交わりを、より完全かつ効果的に実践できるようにすることを目的としたものでした」と述べ、「この記念日が、一致とsinodality(共働性)、そして、教会の使命への新たな取り組みを促すものであること」を願われた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)