(2024.12.1 バチカン放送)
教皇フランシスコは11月30日、日本から訪れた「禁教期のキリシタン研究会」の会員たちとお会いになった。研究会のバチカン訪問は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録にあたって、実現までの教皇庁の協力に感謝を伝えることが目的。
教皇はあいさつで、「これらの遺産を、普遍の教会と、高貴なる日本国民の、偉大であると同時に隠れた歴史の貴重な証しとして保存するための、皆さんの努力」に敬意を表され、「遺産の重要性に対する認識が、その適切な保存はもとより、信仰の尊い宝を代々伝えてきた日本のキリスト教信者たちの忠実の生きた証しとして役立つこと」を願われた。
また教皇は、この出会いが、偉大なる宣教者、聖フランシスコ・ザビエルの祝日(12月3日)を前に行われたことを指摘。「ザビエルが、日本で福音宣教による多くの実りを夢見ていたこと」を思い起こされた教皇は、「福音宣教史上のこの卓越した時代が、教育や保存の仕事を通して、より人々に知られるようになること」を期待された。
そして、「初期の宣教者たちの英雄的な精神と、日本の殉教者たちの勇気、小さくとも忠実な日本のカトリック共同体の不屈を思う時、今日、イエスの名のために迫害され、時には殉教にまで至っているキリスト教徒の兄弟たちを思わずにはいられません」と語られ、戦争や暴力、憎悪や抑圧に苦しむキリスト者たちのために一致して祈るよう促された。
また、12月7日の公開枢機卿会議で、日本人枢機卿(菊地功・東京教区大司教)が叙任されることに喜びを示された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)