聖イグナチオ・デ・ロヨラと聖フランシスコ・ザビエルの列聖400年記念ミサ 2022年3月12日 ローマ・ジェズ教会 (Vatican Media)
(2022.3.12 バチカン放送)
教皇フランシスコが12日、ローマのジェズ教会で、聖イグナチオ・デ・ロヨラと聖フランシスコ・ザビエルの列聖400年記念ミサを共同司式された。
聖イグナチオは,、教皇も会員であるイエズス会の創立者で初代総長、聖フランシスコ・ザビエルも創立メンバーで、日本にキリスト教を伝えた「東洋の使徒」。1622年3月12日に、アヴィラのテレジア、フィリッポ・ネリ、そしてイシドロ農夫と共に列聖されている。
12日のミサは、イエズス会の現総長、アルトゥーロ・ソーサ神父を主司式者とし、教皇フランシスコおよびイエズス会の司祭たちの共同司式によって行われた。
ミサ中の説教で教皇は、四旬節第二主日の福音朗読、ルカ福音書の「主の変容」のエピソード(9章28b-36節)を取り上げられ、「イエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた」(28節参照)というエピソードの冒頭部分と、「すると、雲の中から、『これは私の子、私の選んだ者。これに聞け』と言う声がした。この声がしたとき、イエスだけがそこにおられた」(35−36節)という後半の部分に注目。
そして、イエスの「連れていく」「登る」「祈る」「イエスだけがいる」の4つの動きに注意を向けられた教皇は、まず、「イエスは、ペトロ、ヨハネ、ヤコブを連れて」という言葉の中に、「イエス自らに愛され、選ばれ、召し出される恵み」を観想。
次に、イエスの「山に登る」という行為を取り上げて、「イエスの道とは、登り坂の道です。イエスに従うためには、平地の生ぬるさや下り坂の安易さを捨て、習慣から抜け出し、外に向かうことが求められます」と説かれた。
また、「祈る」イエスの姿から、「変容は祈りから生まれます」とされ、「祈り」の中に、「現実を変容させる力」、「絶え間なく取り次ぎを願う、という生きたミッション」を読み取られた。
最後に教皇は、「これは私の子、私の選んだ者。これに聞け」という神の声が聞こえた時、「そこにはイエスだけがおられた」と書かれていることに注目し、「心を神に向け、この世の過ぎ去るものではなく、神によるもの、本質的で過ぎ去らないものを識別すること」の大切さを強調され、「イエズス会の父、聖イグナチオの『識別』という霊的遺産を、今日の教会と世界のために受け継いでいきましょう」と呼びかけられた。
(編集「カトリック・あい」=聖書の引用の日本語訳は「聖書協会・共同訳」を使用)