第9回「貧しい人々のための世界祈願日」の16日、教皇レオ14世は聖ペトロ広場での正午の祈りの後、バチカンのパウロ6世ホールに世界中から約1300人を招待して昼食を共にされた。
食事にあたっての祝福の際、教皇は「私たちは大きな喜びをもってこの食事に集っています。この日こそ、私の愛する前任者、教皇フランシスコが切に望んだ日。彼に大きな拍手を送りましょう」とされたうえで、世界中で、この時も苦しんでいる人々へ思いをはせ、「暴力や戦争、飢餓によって苦しむ多くの人々にも主の祝福を捧げましょう。今日この食事を兄弟愛の精神で祝いましょう」と呼びかけられた。
食事に招待されたのは、地元イタリアをはじめナイジェリアやウクライナ、キューバなどの貧しい人々、避難民、忘れられた人々-ローマ郊外の一時避難所にいる母親たち、障害者と診断されて失職した南イタリアの女性、工場閉鎖で職を失った人、介護していた親の死で収入源を失った人たち。 創立400周年を迎えたビンセンシオの宣教会とボランティアたちが用意した、野菜のラザニア、カツレツ、ナポリ産の果物などで食卓を囲んだ。
その中で、ソマリア出身の女性が信仰の長い旅路を語った—12歳でローマにたどり着き、修道女たちの保護を受け、2010年に教皇ベネディクト16世から洗礼を受けた。重病と闘っているが、冗談を言うのをやめず、「袖をまくり上げて働きたい」という意欲を捨ててない。ウクライナのリヴィウ出身の女性は、従兄弟たちがロシアの侵略軍と戦っているが、「私たちは進むしかない。他に何ができるでしょう?故郷に帰れるかどうかも分かりません」。イタリア・ガエータ出身の芸術家は、黒インクの絵で埋め尽くされたスケッチブックをめくり、「家は奪われ、騙された。でも教皇様のために何か描きたい」…
ペルー・チクラヨ出身の女性たちが自らの苦難を語った。「私は未亡人。母と、治療中の娘と一緒に暮らしている。公営住宅を何年も待っているが、ようやく順番が回ってきた。うまくいくことを願っている。信仰が支え。イエス様のおかげで生きている。まだ善良な人々、善意の人々がいてくれることに感謝する」。
食事が終わると、教皇が立ち上がり、ナポリ産の果物の籠を指さした。客たちに持ち帰るよう勧めるとともに、出口で贈り物を受け取るよう促された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)