☩「教会共同体が、『信頼と対話』の模範となり、全ての人が尊重される場となるように」-教皇、未成年・弱者保護委員会の総会参加者へ

(2025.11.17 カトリック・あい)

 教皇レオ14世は17日、同日から始まった教皇庁未成年・弱者保護委員会の総会の参加者に向けて、 「尊厳を守る共同体の構築」と題するメッセージを送られた。

 バチカン広報局が発表したメッセージの全文以下の通り。

親愛なる兄弟姉妹の皆さん!

 皆さんに心から感謝を込めてご挨拶申し上げます。様々な修道会、そして数多くの奉献生活、使徒的生活、黙想的生活の機関を代表する皆さんが、私の心に深く響くテーマについて考察するために集まってくださいました。それは、「あらゆる人、特に未成年者や最も弱い立場にある人々の尊厳が守られ、促進される共同体をいかに築くか」というテーマです。

 尊厳とは、神がご自身の姿と似姿に人間を創造された(創世記1章26節参照)という事実から来る、神からの賜物です。それは功績や努力によって得られるものではなく、また私たちが所有するものや達成したことに依存するものでもありません。

 それは私たちに先立って与えられる賜物であり、神が「私たち一人ひとりを望まれ、今もなお望んでおられるという愛のまなざし」から生まれるものです。あらゆる人間の顔には、たとえ疲労や痛みに刻まれていても、創造主の善性の反映、いかなる闇も消し去ることのできない光が宿っています。

 隣人への思いやりと保護は、見抜く眼差しと傾聴する心の賜物です。それは「敬意と優しさをもって近づき、相手の重荷と希望を分かち合いたい」という願いから生まれます。隣人の命に責任を持つことこそが、「支配せず奉仕し、所有せず伴走する真の自由」を学ぶ道なのです。

 キリストへの完全な献身を表す奉献生活は、特に、受け入れの家庭であり、出会いと恵みの場となるよう招かれています。貞潔、貧しさ、従順の道において主に従う者たちは、真の愛が自らの限界の認識から生まれることを発見します。すなわち、弱さの中にあっても愛されていることを知り、それこそが他者を敬意と優しさ、そして自由な心をもって愛する力を与えるのです。

 それゆえ、あらゆる形態の虐待を防止する方法、そして未成年者を保護するために講じた措置について、真実と謙虚さをもって説明責任を果たす方法に関する経験と学習プロセスを共有しようとする皆さんのご意向を、私は高く評価し、励まします。

 教会共同体がますます「信頼と対話」の模範となり、「あらゆる人が尊重され、耳を傾けられ、価値ある存在として認められる場」となるよう、この取り組みを継続されることを強くお勧めします。正義が慈悲をもって実践される場所では、傷は恵みの入り口へと変容するのです。

 また、教皇庁未成年者保護委員会との連携を継続されるようお願いします。同委員会は、教会全体が保護の文化の中で成長するよう、献身的に促進し、伴走しています。

 教会の牧者であり花婿であるキリストと、すべての奉献生活者の母である聖母マリアに皆様をお委せし、心より祝福をお授けします。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2025年11月17日