Pope Francis during his Sunday Angelus (Vatican Media)
(2024.6.30 Vatican News Christopher Wells)
教皇フランシスコは30日、年間第13日の正午の祈りに先立つ説教で、この日読まれた福音の「ヤイロの娘とイエスの服に触れる女」(マルコ5章21~43節)を取り上げ、「神は誰も差別しません。なぜなら、神はすべての人を愛しているからです」と語られた。
教皇は、この福音の2つの「絡み合った」奇跡、つまり12年間も出血の止まらなかった女性がイエスの衣に触れて治癒したこと、そしてイエスがヤイロの娘の手を取って、「タリタ、クム(少女よ、さあ、起きなさい)」と言われて、死から蘇らせたことに基づいて考察された。
まず、当時のユダヤで不浄とみなされた人々が関係する2つの物語における「身体的な接触」の重要性を指摘され、「身体的な治癒以前から、イエスは、神が『一方に清浄なもの、他方に不浄なもの』を分ける、という宗教的誤解に挑戦しているのです」と強調された。
そして信者たちに、このイメージを心に刻むよう呼びかけ、「神はあなたの手を取って持ち上げ、あなたの痛みに触れ、あなたを癒し、再び命を与えるためにあなたに触れる方です」と語られた。さらに「人生のあらゆる苦しみにもかかわらず、私たちが罪に直面しても、神は、私たちを遠ざけることはありません… むしろ、神は私たちに触れられるように、そして私たちに触れるために近づいてくださり、私たちを死から蘇らせてくださるのです」と説かれた。
説教の最後に教皇は、信者たちに「神の心に目を向ける」よう呼びかけられ、「誰も排除せず、誰もを『不純』として扱うことのない教会と社会が必要」とされ、そのようにすることは、それぞれの物語を持つすべての人が、レッテルや偏見なしに歓迎され、愛されるためなのです」と締めくくられた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)