(2025.11.22 Vatican News Devin Watkins)
教皇レオ14世は21日、米インディアナポリス市での全米カトリック青年会議(NCYC)の大会に参加した1万5千人以上の十代の若者たちとビデオ・リンクを通じて会見され、「イエス・キリストとの友情を深め、信仰を深めるために技術を健全に活用し、教会について語る際に政治的な区別を用いることを避けるように」と呼びかけられた。
教皇は会見冒頭の挨拶で、直接顔を合わせて集まる時間を割いた米国の若者たちを称賛し、「教区コミュニティの積極的な一員となってください」と励まされ、ミサへの参加、聖体の前での祈り、告解の秘跡を受ける機会が与えられるこの大会は、「イエスと出会う真の機会です」と語られた。
*「神は私たちの罪を赦すことに決して疲れない」
参加者たちから教皇に最初に投げかけられた質問は、「罪を犯したり、他人を失望させたりした時に神の慈悲を受け入れること」についてだった。
教皇は、「誰もが、神の慈悲を求め、告解において神が本当に私たちを赦してくださるのを受け入れることに苦労しています」とされ、「罪が最終的な言葉を持つことは決してありません… 私たちが神の慈悲を求めるたびに、神は私たちを赦してくださる。フランシスコ教皇は、『神は赦すことに決して疲れないが、私たちが求めることに疲れてしまうのだ』と語っておられます。神の心は私たちとは異なります。なぜならm「神は迷える羊を探すことに決して疲れないからです。和解の秘跡においてキリストと出会い、罪を率直に告白し、司祭の赦しを通してイエスの赦しを受け入れるよう二」と促された。
*うつ病やメンタルヘルス問題にどう対応するか
次に出た質問は、「悲しみや圧倒される気持ちといったメンタルヘルス」に関してだった。
これに対して、教皇は「祈りの中で、困難をイエスに委ね、深い関係を開くように。静けさの中で、私たちは心の内を正直に語ることができます」とされ、「聖体祭儀の間、聖体の中にいるイエスを見つめれば、主が愛をもって、あなたを見つめていると知ることができるでしょう」と答えられた。
さらに、「皆さんは、信頼できる大人、例えば両親、教師、司祭、青年指導者などを見つける必要があります。そうすることで、神が他者を通して彼らに語りかけることができるからです」と説かれ、「人生で混乱したり困難になった時に、『イエスを求めるよう促してくれる真の友』という賜物を祈るように」と促された。
また、「多くの若者が『誰も私を理解してくれない』と言います。しかしその考えは、あなたを孤立させかねません。そんな時は『主よ、私自身よりも深く私を理解してくださる方よ』と祈り、主が導いてくださる、と信頼してください」と述べられた。
*AIによって人間的成長を妨げられないように注意せよ
技術が信仰に与える影響についての質問に、教皇は、「何千マイルも離れた人々をつなぐ現代技術の有用性」を取り上げ、「技術は多くのことを可能にし、キリスト教信仰を生きる上で真に役立つことができる。祈り、聖書を読むこと、信仰について学ぶための驚くべき手段も与えてくれます」とされる一方、「技術は、現実の対面関係や聖体拝領の代わりにはなり得ません。画像をのぞき込む時間を意識的に管理し、技術が人生に奉仕する存在であることを確認するように」と求められた。
さらに教皇は、「人工知能(AI)が現代を特徴づける要素となっていますが、安全とはAIモデルの開発を管理することだけでなく、教育と個人の責任を通じて人々が健全な判断を下せるようにすることが必要です」とされ、「あらゆる道具は、信仰と知的成長の旅を支えるべきであり、妨げるべきではありません」と語られ、「AIの使用が真の人間的成長を制限しないよう注意しなさい。明日AIが消えても、自分で考ええ、創造し、行動する力を失わないように。忘れるてはなりません。AIはあなたが世界に与える唯一無二の賜物を、決して代替できないということを」と強調された。
*あなたがた若者は教会の未来であり、現在。積極的に活動を
また教皇は「教会の未来」に関する質問に対して、イエスがペトロに「地獄の門も教会に打ち勝つことはできない」と約束したことを指摘。「教会は、今日イエスが求めることに忠実であることによって未来に備えるのです。聖霊は二千年にわたる課題と試練の中で教会を導いてきました」とされ、若者の皆さんは教会の未来であるだけでなく、現在でもある」と語り、日曜ミサへの参加や信仰が育まれる青年活動への参加を通じて関わるよう促された。
そして、「主が何か特定の召命を与えておられると感じるなら、教区の司祭や信頼できる指導者に相談しなさい。神が求めておられることを見極める助けとなるでしょう」と付け加えられた。
*キリストの友、福音の宣教者
最後に教皇は、教会の若者たちの未来への期待を表明し、今後数年間で教会を形作る手助けをするよう促された。
「意味あることをしたいと願うなら、教会を築くために時間と才能を惜しみなく捧げてください。私たちは心の奥底で、真理と美と善を切望しています。なぜなら、私たちはそれらを得るために創造されたからです」と教皇は語った。「そして、私たちが求めるこの宝には名前があります。それはイエスです。イエスはあなたに見つけてほしいと願っているのです」と強調。
「あなたがた若者は、壁ではなく橋を築き、分裂ではなく対話と一致を重んじる者です。信仰について語る際に政治的カテゴリーを用いることのないよう注意しましょう。教会はどの政党にも属さない。むしろ、あなたがたが知恵と愛をもって考え行動できるよう、良心を形成する手助けをするのです」と述べられた。
挨拶の最後に教皇は、米国の若いカトリック信徒たちに向けて、「人生の中で神の呼び声に耳を傾け、結婚・司祭職・修道生活といった召命を見極めるよう二」と促され、「福音以上に、あなたの人生を捧げるべき大義があるだろうか?」と問いかけ、「世界には宣教師が必要です。あなたがたがイエスに見出した光と喜びを分かち合うことが求められているのです」と強調された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)