
(2024.12.1 Vatican News Kielce Gussie)
クリスマスシーズンを目前に控え、教皇フランシスコは1日の正午の祈りの後に、「戦争の恐怖に対する感覚が麻痺し、無関心が蔓延すれば、人類全体が敗北する」と警告された。
教皇はまた、世界中で戦乱が続く中で、レバノンのヒズボラとイスラエルが13か月にわたる戦闘を終結させることで合意に達したことを念頭に、「平和の兆しが、他の世界できるだけ速やかにのすべての戦線での停戦につながることを願っています」と語られた。
そして、レバノン国民に「可及的速やか」に、大統領を選出するよう呼びかけられ、「そうすれば、国の諸機関が正常に機能し、必要な改革を進め、異なる宗教間の平和的共存の模範であり続けることが可能になります」と述べられた。
ただ、停戦に合意したはずのイスラエルとヒズボラは、相手が停戦合意を破ったと互いを非難しており、停戦合意の翌日にイスラエル空軍がヒズボラの施設を攻撃したとの報告もあって、先行きは予断を許さない。
教皇はまた、ガザ地区、シリア、ウクライナなど、紛争が続く他の地域の現状についても懸念を表明され、イスラエル人質解放の先行きにも深い懸念を表明。あわせて、「疲弊したパレスチナ住民への人道支援」が速やかに復活されるよう、関係者たちに改めて求めた。
さらに、寒い冬が訪れようとしている中で、3年近くも紛争が続く中にある「殉教したウクライナ」を思い起され、「戦争と寒さが重なる状況は、悲劇的です… 何百万人もの避難民にとって、冬は困難なものになるでしょう」と懸念され、国際社会と「善意あるすべての人々」に対して、「この戦争を止め、対話、友情、和解を促進するためにあらゆる努力を行うように」と改めて訴えられた。
教皇は、カトリック教会では待降節が始まり、クリスマスへのカウントダウンが始まる中、教皇は戦争で荒廃した国々で暮らす人々に援助と希望を提供するための努力を新たに呼びかけられるとともに、「平和の追求は一部の人々の責任ではなく、すべての人々の責任です。それは、戦争の悲惨さに対する感覚の麻痺や無関心が蔓延すれば、人類全体が敗北するからです」と強調された。
また、教皇はアルゼンチンとチリの平和友好条約締結40周年が11月29日に記念されたことを思い起こされた。同条約は、教皇ヨハネ・パウロ2世の時代にバチカンの仲介で結ばれ、両国間の領土問題が収まった。この例から、教皇は「互いの武器の使用を放棄し、対話することで、正しい道を歩むことができるのです」と説かれた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)