☩「戦争の犠牲者のために祈りを捧げ、ミャンマーの人々を忘れないように」教皇、水曜恒例の一般謁見で

People's Liberation Army PLA members carry an injured person near Sagaing Region in MyanmarPeople’s Liberation Army PLA members carry an injured person near Sagaing Region in Myanmar  (A)
(2025.11.5  Vatican News   Francesca Merlo)

 教皇レオ14世は5日の水曜恒例の一般謁見で、参加した信者たちの注意を、世界の多くの武力紛争の中で苦しみを続ける人々に向けられ、「戦争に苦しむ国々の人々のために、私と一緒に祈るように。特に長年の内戦と内乱に荒廃したミャンマーの人々ために祈るように」と呼びかけられた。

 そして、ミャンマーについてはさらに、世界の国々、国際機関などに対てし「ミャンマーの人々を忘れず、必要な人道的支援を提供するように」と求められた。

 教皇のミャンマーへの祈りは、同国が世界最悪の人道危機の一つに直面し続ける中で捧げられた。

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 国民の民主的な選挙で選ばれた政権をクーデターで奪った軍による支配からほぼ5年が経過したこの国では、国軍と民主化勢力、民族武装組織との戦いが続き、すでに数千人が死亡、300万人以上が故郷を離れ避難を余儀なくされている。

 空爆や戦闘で多くの町や村が破壊され、数百万人が食料・医薬品・住居の欠乏状態に陥っている。国連はミャンマー人口の半数以上が人道支援を必要としていると推定している。

*ロヒンギャの人々への弾圧がミャンマーの人々全体に広がっている

 だが、ミャンマーの深刻な状況は2021年のクーデター以前から続いていた。とくに、イスラム派の少数民族、ロヒンギャの人々は、組織的な暴力の被害に遭い続け、2017年8月にミャンマー軍が開始した作戦で、広範な殺害、性的暴力、拷問、村全体の破壊がなされた。そして2018年初頭までに、70万人以上のロヒンギャが隣国バングラデシュへ逃亡し、それ以前の迫害で避難した人々に加わった。ミャンマー・ラカイン州に残留する者たちは、移動の深刻な制限、市民権の剥奪、人種差別的な状況下での生活を今も強いられている。

 この暴力は主に、後に2021年に権力を掌握した同じ軍部によって実行された。しかし、それ以前の文民政府も事実上、事態を放置し、国連のミャンマー調査団は、軍の行動を「ジェノサイド(集団虐殺)の意図」を持って行われた、と非難したが、責任を負うべき人々は、責任を問われないまま、現在に至っている。そして今、ミャンマー国軍はロヒンギャに対して用いたのと同じ残忍な戦術を、今度はミャンマーの全人民に対して用いている。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2025年11月6日