☩「戦争の恐怖に苦しむ人たちのために祈り、四旬節の旅を続けよう」水曜恒例の一般謁見で

Palestinians walk amid the rubble of destroyed houses in GazaPalestinians walk amid the rubble of destroyed houses in Gaza  (AFP or licensors)

(2024.3.6  Vatican News   Devin Watkins)

 教皇フランシスコは6日の水曜恒例一般謁見で、世界のキリスト教徒に対し、戦争の恐怖に苦しむすべての人々のために祈り、世界の平和を呼び掛けるよう求められた。

 教皇は、謁見の初めに、「まだ先週にかかった風の影響が続いています」と前置きし、「悪徳と美徳」をテーマにした連続講話はあらかじめ用意された文章を代読者に任せる、とされたうえで、世界の信徒たちに向けて「兄弟姉妹の皆さん、ウクライナと聖地、そして世界の他の地域で戦争の恐怖に苦しむ人々のために祈るよう改めて呼びかけます… 平和を祈りましょう! 平和の賜物を主に祈りましょう」と呼びかけられた。

 そして、ウクライナと聖地の現状を思い起こされた。ウクライナでは、5日夜にも首都キーウや南部オデッサなど様々な都市がロシア軍のドローンに襲撃され、ガザ地区では、ハマスのイスラエル攻撃に対するイスラエル軍の反撃でバレスチナの人々に3万700人をこえる犠牲者が出ている。

 このような中にあって、四旬節を迎えているキリスト教徒たちに対して、教皇は、「四旬節のこの時期、私たちを永遠の愛で愛してくださる神のもとに、心から立ち返るために、人生を覆い隠すあらゆるものから自分を解放する勇気ある努力を続けてください」と願われ、31日の主の復活の大祝日に向けた旅をしっかりと続けるよう、求められた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2024年3月6日