
(2025.8.31 Vatican News)
教皇レオ14世は、9月1日にキリスト教徒が一致し「the World of Prayer for the Care of Creation(被造物を大切にする世界祈願日)」を祝うよう改めて呼びかけられた。
9月1日、世界中のキリスト教徒は創造の神秘を祝う年次行事「創造の日」を共に記念するが、これはニカイア公会議1700周年と「平和と希望の種」というテーマに由来するものだ。
8月31日の正午の祈りで、教皇レオは、10年前に教皇フランシスコが、この祈願日を制定され、世界のカトリック教徒が参加するようにされたことを指摘され、「創造のための祈りは今、かつてないほど緊急かつ重要になっています」と強調。
「全てのキリスト教徒と共にこの日を祝い、10月4日のアッシジの聖フランシスコの祝日までを『創造の季節』とします。800年前に作られたフランシスコの『兄弟太陽の賛歌』の精神に則り、神の賜物を損なわず、私たちの共通の家を慈しむという誓いを新たにしましょう」と呼びかけられた。
「被造物を大切にする世界祈願日」は、1989年に正教会が呼びかけたことを受け、ほとんどのキリスト教の教会で祝われている。5世紀に遡る正教会の古い典礼の伝統に基づき、創造主である神を賛美し、キリストにおける創造の神秘を記念し、キリスト教徒に創造された世界を守るよう促す日だ。(日本のカトリック教会では、この日を9月の第一日曜日に祝うことにしており、9月1日から10月4日までを「すべての命を守るための月間」としている。)
世界の多くのカトリック司教協議会も1990年代から、この日を祝ってきたが、教皇フランシスコは2015年に、全世界のカトリック教会における「世界の創造祈願の日」として制定された。教皇はその後、祈りの日の公式年次メッセージを発表することで、毎年恒例の創造の日として祝う奨励され、レオ14世もこれに倣い、2025年創造の日特別メッセージを発表した。 メッセージで教皇は、「愛する教皇フランシスコが選ばれた、この『被造物を大切にする世界祈願日』のテーマは『平和と希望の種』です。この祈りの日が制定されて10周年を迎え、それは回勅『ラウダート・シ』の発表と重なりました。私たちは今、聖年を『希望の巡礼者』として祝っています」とされ、「信者にとって環境正義は信仰から生まれる義務でもあります。それは、宇宙が、イエス・キリストの顔を映し出しており、万物はキリストによって創造され、贖われたからです」と説かれた。
また先に、バチカンの典礼秘跡省から、新たな「創造の保護のためのミサ」式文が公布されたが、これは、次回の『被造物を大切にする世界祈願日』で使われることを前提にしたものであり、「新たなミサ式文の導入により、カトリック共同体は従来のエキュメニカルな祈りの集いを超え、初めて典礼形式で創造の日を祝うことが可能となりました」と語られた。
「被造物を大切にする世界祈願日」は、世界教会協議会(WCC)が世界的に調整しており、同協議会の議長であるハインリヒ・ベッドフォード=シュトローム師が、様々なキリスト教世界共同体やパートナーと協力して実施する。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)