☩「人生の嵐のとき、主を呼び求め、喜んで助けていただこう」教皇、年間第19主日の正午の祈り

(2023.8.13 Vatican News  By Thaddeus Jones)

    教皇フランシスコは年間第19主日、13日の正午の祈りの説教で、この日のミサで読まれたマタイ福音書の、イエスが湖の上を歩かれる箇所(14章22-33章)と取り上げ、そこで弟子たち言われた「安心しなさい。恐れることはない」という言葉に注目され、「主はいつも、私たちに寄り添い、人生の歩みの中で、逆風や荒波から私たちを救ってくださいます」とされ、主がそのような方であることを強調された。

 教皇は説教で、朗読された箇所の冒頭で、イエスは、多くの群衆に食事をとらせた後、すぐに弟子たちを舟に乗せ、向こう岸に、ご自分より先に行くように言われたが、この記述に始まるこのエピソードで、「弟子たちは、主がすべての主人であり、自分たちの人生で恐怖と不安をもたらす困難や悪がどのように克服されるかを、最後に理解することができました」と説かれた。

  そして、「当時の人々は広大な湖を恐怖の目で見ており、特に荒天時には、その深淵が混沌と冥界の暗闇を象徴していました… 弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、幽霊だ、と恐怖のあまり叫びます」とされ、「これに対して、主は私は(そばに)いる。恐れることはない』と言われ、弟子たちに、主が、どのようにして困難を克服できるようにされ、それが死であれ、罪であれ、悪魔であれ、敵を打ち負かされるのか、を示されたのです」と語られた。

 続けて教皇は、「キリストは、私たちにも『安心しなさい、勇気を出しなさい』と繰り返して言われます。イエスは、共におられるので、私たちは人生の荒波の中で一人ではありません… 人生で、嵐が私たちを襲ったとき、私たちも弟子たちと同じように、主を呼び求め、喜んで助けていただきましょう。使徒ペテロが『主よ、助けてください!」と叫んだようにです」とされた。

 さらに、「主の招きに応じて歩み寄ろうとして、水の中に沈み始めたとき、私たちもこの素晴らしい祈りを繰り返す必要があります。この祈りは、『主が、私たちを救ってくださる』という確信、『主が、私たちの悪と恐怖を打ち負かしてくださる』という確信を表すものですから」と説かれ、聖ペトロ広場に集まった人々に、「主よ、助けてください!」と三度、共に祈るよう勧められた。 「同じ言葉を繰り返しましょう、特に”嵐”の時に、『主よ、私を助けてください!』と」。

 最後に 教皇は、私たちの人生、そして教会という”舟”を荒波と逆風に翻弄されながらこぎ続けることは、私たち全員が直面しなければならない課題であり、主は私たちに困難に立ち向かうよう求めておられますが、同時に、主を信頼する私たちに救いの機会を提供してくださいます」と強調。そして主に会うために、 「私たちが暗闇を航海するとき、(主は)私たちを助けに来られ、喜んでお迎えすることが求められます」と注意された。

 締めくくりに教皇は、「恐怖に襲われたとき、自分はどのように対応するか、自分だけで対応しようとするのか、それとも主に助けを求めるのか」をよく考えるように勧めされ、さらに「 私たちは信仰を持っており、私たちにを襲う波や風よりも、キリストが強いと信じているか? そして、私たちはあらゆる状況、特に激動の状況において、自分の人生に主を迎え入れ、自分の人生の舟に主のための場を作り、主に舵を取ってもらっているだろうか?」と、問いかけられ、「暗い岐路に立ったとき、海の星マリアがイエスの光を求める私たちを助けてくださいますように」と祈られた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2023年8月13日