イタリア・リミニで開催される「市民間の友情のためのミーティング」(写真:2021年度のミーティング会場)
(2023.8.18 バチカン放送)
教皇フランシスコが、イタリアのリミニで20日から開かれる「市民間の友情のためのミーティング」を前に、メッセージを寄せられ、「戦争と分裂がある今の時代に、開かれた出会いの文化を推進するように」と激励された。
「ミーティング・リミニ」という名前で知られるこの催しは、1980年、カトリック運動「コムニオーネ・エ・リベラツィオーネ」の関係者によって始められた。国や、宗教、伝統・文化、分野を超えた人々との出会いと対話を通し、友情と連帯を育むことを目的とし、カトリック教会系の行事の枠を超えた文化イベントとしてイタリア国内で広く知られている。
教皇は、ピエトロ・パロリン国務長官を通して、リミニ教区のニコロ・アンセルミ司教にあてたメッセージで、「『市民間の友情のためのミーティング』が開かれる一方で、戦争と分裂が人々の心に恨みや恐れの種をまき、自分と異なる他者がしばしば『敵』と見なされる事態が続いています」と指摘。
そのうえで、このような世界の中で、今回のミーティングのテーマ「人間の存在、尽きることのない友情」は、世界に蔓延する個人主義と無関心に立ち向かおうとする勇気を示している、と評価された。
そして、「人類が、現在のこのような状況から自力で抜け出すことは不可能。誰も自分を、一人で救うことはできません。そのような私たちのために、神は歴史上の正確なある時点で御子を遣わされ、御子を与え、分かち合うことで、兄弟愛の歩み、恵みの歩みを学ばせようとされたのです」と強調。
「もはや、私はあなたがたを僕(しもべ)とは呼ばない。私はあなたがたを友と呼ぶ」(ヨハネ福音書15章15節参照)と、イエスご自身が言われたように、復活されたキリストの霊は人間の孤独を破り、ご自身の友情を純粋な恵みとして与えられました」と説かれた。
メッセージの最後に教皇は、「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」(ヨハネ15章13節)という、イエスが定めた友情の掟を改めて示しつつ、「世界中から神に向けて上がる叫びに、決して耳を塞ぐことがないように」と呼び掛けられた。
(編集「カトリック・あい」)