(2025.11.18 Vatican News Francesca Merlo – Belém, Brazil )
教皇レオ14世が17日、ブラジルのベレンで開催中のCOP30(第30回国連気候変動枠組み条約締約国会議)に参加するグローバル・サウス諸国の司教と枢機卿たちにビデオメッセージを送られ、「協力が必要。『言葉』より『行動』を選ぶなら、まだ遅くない」と訴えられた。
COP30では議論時間の大半をグローバル・サウスに割いており、カトリック教会も例外ではない。アジア、アフリカ、ラテンアメリカ・カリブ海地域がそれぞれの大司教を通じて参加する会合やシンポジウムが開かれた。
懐疑の第2週初日、17日が終わりに近づく中、教皇もベレンのアマゾン博物館での、カトリック関係者たちの集まりにビデオ参加され、「言葉と行動をもって世界に訴え続けている」としている枢機卿たちの「預言的な声」に加わり、「アマゾン地域が今なお創造の生きている象徴であり、緊急の保護を必要としています」と指摘。
また、アマゾニア博物館に集まった司教たちに向けて、「あなたがたは絶望ではなく希望と行動を選び、協力するグローバルコミュニティを築きました…しかし、それは十分ではない。言葉や願望だけでなく、具体的な行動においても新たにされねばなりません」とさらなる努力を求められた。
そして、「洪水、干ばつ、嵐、容赦ない熱波が、被造物が叫び声を上げている証拠。気候変動により、3人に1人が極めて脆弱な状況に置かれています… 彼らにとって気候変動は遠い脅威ではなく、こうした人々を無視することは、私たちが共有する人間性を否定することに他なりません」とされ、「地球の気温上昇を1.5℃以内に抑える時間はまだ残されているものの、その機会は失われつつある。私たちは、神の創造物の管理者として、信仰と預言をもって迅速に行動し、神が託した贈り物を守るよう召されているのです」強調。
教皇はさらに、「パリ協定(2020年以降の気候変動対策に関する国際的な枠組みで、産業革命前からの気温上昇を『2度未満』に抑え、努力目標として『1.5度未満』を目指す2016年発効の国際協定)もまた、『人と地球を守る最強の手段』として実質的な進展を遂げてはいますが、率直に認めねばならないのは、(注:協定の目標達成に)失敗しているのは、協定ではなく、私たちの対応。一部の政治的意志です。真のリーダーシップとは奉仕であり、変化をもたらす規模での支援を意味します。より強力な気候行動は、より強固で公平な経済システムを生み出す。強力な気候行動と政策の両方が、より公正で安定した世界への投資なのです」と訴えられた。
メッセージの締めくくりに、教皇は「私たちが共に歩む、あらゆる国と信仰の科学者、指導者、司祭たちの働き」と取り上げ、「私たちは被造物の守護者であり、その”戦利品”を奪い合うライバルではありません」と強調。そのことを念頭に、「『パリ協定と気候協力への揺るぎない連帯』という明確な世界的メッセージを共に発信するように」と、アマゾン博物館での集まりの参加者全員に求められ、「このアマゾン博物館が、人類が分断と否認ではなく協力を選んだ場所として記憶されるように」と願われた。
ビデオメッセージの後、イベントに出席していたグローバル・サウスを代表する枢機卿たちが、漁網を贈呈した。この網は、2019年の汎アマゾン地域シノドスで教皇フランシスコに贈られた網の複製であり、アマゾンの複数の先住民族コミュニティによって、結束と平和の象徴として編まれたもの。