Pope Leo meets with 160 participants in the General Assembly of the Union of Superiors General in the Synod Hall. (@VATICAN MEDIA)
(2025.11.26 Vatican News Daniele Piccini)
教皇レオ14世が26日、バチカンのシノドス・ホールで国際修道会総長連合(USG)総会の参加者たちと会見。あいさつで、「デジタル世界が、奉献生活者にも挑戦を突きつけている」とされ、「それが人間的な繋がりを犠牲にするようなことはあってはなりません」と注意された。
USGの総会は「つながる信仰:デジタル時代における生ける祈り」をテーマとして、26日から28日までローマ郊外で開催されている。
*デジタル時代の並外れた機会を無視すべきではないが…
教皇はあいさつの中で、まず、「(技術が)交わりと使命のために提供する並外れた機会を無視するのは近視眼的です。遠く離れた人々、通常の手段では私たちの共同体に近づくことさえ困難な人々にも届くことを可能にしています」とデジタル時代の技術の効用を述べられた。
教皇ご自身も最近、バチカンからのライブ配信を通して、米インディアナポリスのルーカス・オイル・スタジアムでの全米カトリック青年会議に参加され、1万6千人の若者たちとつながることが可能になった。
*仮想現実的な関り方は良いものとは限らない
だが、「このような関わり方は、人間関係を築き、維持する方法に強い影響を与え、必ずしも良いものとは限りません… 存在感、忍耐強く長く耳を傾けること、そして考えや感情を深く分かち合うことが必要な時に、『リアルな人間関係を単なるバーチャル(仮想現実的)な繋がりで置き換えてしまいたい』という誘惑を受けることが実際にあるのです」とも警告された。
そして、フランシスコ教皇の使徒的勧告『キリストは生きておられる』を引用し、「伝統的な交わりの手段である修道院総会、評議会、教区訪問、養成集会などが、デジタル世界に追いやられてはなりません」と強調。
さらに、司牧ケアが必要とされている時に、利便性や効率性を優先してしまうことに注意を促され、「私たちは『複数のサービスの管理者だ』という思い込みや、”効率性のスポットライト”に眩惑され、”妥協の煙”に麻痺することを許してはなりません… 危険なのは、立ち止まるか、あるいは巡礼の旅の起点と目的地を忘れ、ひたすら疲れるだけの”競争”に変えてしまうことです」と注意された。
*共同体として、兄弟として共に歩むことの重要性
そして、「共同体として、兄弟として共に歩むこと」の重要性を指摘し、フランシスコ教皇の回勅『兄弟の皆さん』を引用し、「小さな個々の自己の集合体よりも強い『私たち』の中で互いに出会うこと」を求め、「共に生きる神秘を発見し、伝えること」を強調。「教会は『共同体的かつ歴史的なシノダリティ(共働性)の主体』であり、『絆が聖なる結びつきへと変容し、恵みの通路となる有機体』」であることに注意を向けられた。
*最も重要なのは神との関係との関係を育むこと—祈り
さらに、最も重要なのは、「神との関係を育むこと」とされ、「だからこそ、祈りは、あらゆる奉献生活者の人生の根本であり、心が主に向かって開き、信頼をもって願い、受け取ることを学ぶ関係性の空間なのです… 祈りにおいて、私たちは真の姿、すなわちあらゆるものに依存する被造物であり、創造主の慈愛に満ちた御手に委ねられている存在であることを証しするのです」と説かれた。
デジタルという手段とリアル(実物)の間を航行する—「光と影」のバランスをとりながら、「共に語り、共に聴くこと」—教皇は挨拶の最後にこう締めくくられた。「nova et vetera (新旧)を統合する、という挑戦を受けましょう。神との関係、そして互いとの関係を保ち育みつつ、怠惰や恐れから、主が我々の手に置かれた新たな才能を軽んじたり、埋もれさせたりすることなく」。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)