(2025.11.25 Vatican News)
初の海外訪問となるトルコ・レバノン歴訪を二日後に控えた教皇レオ14世は25日、教皇別邸のカステル・ガンドルフォで記者団の質問に答え、両国訪問を「希望と平和に彩られた旅」と意義づけられた。また、ウクライナと中東情勢については「戦争終結のため常に対話を追求」するよう訴えられ、25日の国連「女性に対する暴力撤廃国際デー」にあたっては、「若者の教育から始め、人々の意識を変えねばならない」と語られた。
27日からのトルコ・レバノン歴訪についての質問に、教皇はまず、「レバノンを訪問できることを大変うれしく思います」と答えられた。そして、ニカイア公会議1700周年を記念してイズニクにも立ち寄る今日としての初の海外訪問で中東2か国を訪れることについて、「『希望の聖年』にあたる今回の訪問で、平和と希望のメッセージを届けたい。現地の方々に挨拶できることを大変うれしく思う」と語られた。
また今回の訪問は、ニカイア公会議1700周年を祝うために計画されたもので、「数日前、私は信仰における一致の重要性について述べた使徒的書簡を発表しました。それは全世界の平和の源にもなり得ます。私たちは証しをせねばなりませんと強調。続いてコンスタンティノープル総主教バルトロマイとの会談が予定されていることについて、「これは全てのキリスト教徒の結束を促進する絶好の機会となるでしょう」と強い期待を表明された。
*イスラエルのベイルート空爆は深刻な懸念材料、武器は解決策にならない
不安が続く中東情勢について問われた教皇は「イスラエルによるベイルートのヒズボラ地区への空爆について深刻な懸念材料です。武器の使用を問題解決の手段とすることを放棄する方法を追求するように。互いを尊重し、共に集い、互いを尊重し、対話の場に着き、我々を苦しめる問題の解決に向けて協力するように」と関係するすべての人々に呼びかけた。そして、イスラエルとヒズボラについて、「不正の結果として暴力が起きることが多い。より大きな団結、すべての人々とすべての宗教が尊重され、協力を促す必要があります」と述べられた。
*ウクライナでは今も人々が命を落としている、速やかな停戦を
また、3年間にわたってロシアの攻撃が続くウクライナ情勢については、停戦のための協議がトランプ米大統領主導で続いているが、「私たちは、待つ必要があります。彼らが(平和のために)努力していることは、神に感謝すべきこと。合意に近づいているように見えます。対話にはさまざまな問題がありますが、多くの人々が今も命を落としており、私は皆に停戦の早期実現を呼びかけたい」と語られた。
*「女性に対する暴力撤廃国際デー」にあたって、根絶にまず若者のの育成から
25日は国連が定めた「女性に対する暴力撤廃国際デー」だが、教皇は女性に対する暴力という悲劇について、根絶のために、「私たちは、若者の育成から始めねばなりません。すべての人は尊敬に値し、すべての人には尊厳がある。若者に悪影響を与える暴力を無くし、(暴力を容認するような考え方とは)異なる新しい考え方を創り出されねばならない。私たちは、平和な人間であり、全ての人に善を願う者でなければなりません」と強調された。
*二か国歴訪中の感謝祭を米国人としてどう過ごすか
最後に、二か国歴訪中に感謝祭を迎えられるが、(感謝祭を祝うことが慣習になっている)米国人としてどう過ごすか、と問われた教皇は、「この素晴らしい祝祭を、全ての人が、異なる信仰を持つ人々、 信仰を持たない人々も含め、誰かに感謝の言葉を伝え、私たちが受けた数多くの賜物、何よりもまず命の賜物、信仰の賜物、一致の賜物を認識するよう促したい。すべての人々が平和と調和を促進するよう努め、与えられた多くの賜物に対して神に感謝するよう勧めたいと思います」と答えられた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)