
(2025.3.30 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
バチカン報道官は30日、教皇フランシスコが四旬節第四主日の正午の祈りのために用意された説教原稿を発表した。
ミャンマーの平和を求める訴え
続けて教皇は、戦争や紛争の被害に苦しむ地域に平和が訪れるように、共に祈りを捧げるよう信者たちに呼びかけられ、特に、戦争の続くウクライナ、パレスチナ、イスラエル、レバノン、コンゴ民主共和国、ミャンマーの平和を祈られた。中でも28日にミャンマーのマンダレー地域を襲ったマグニチュード7.7の壊滅的な地震により、この国の人々の状況は大幅に悪化していることを改めて認識され、この地震で同国内で1600人以上が命を落とし、タイでも多数の死者が出たほか、数百人が行方不明となっている。
「愛する南スーダンの人々」の苦しみを和らげる建設的な対話呼びかけ
さらに教皇は、南スーダンの情勢を「大きな懸念」を持って見守っている、とされ、「私は改めて、すべての指導者たちに、国内の緊張を緩和するために全力を尽くすよう心から求めます。私たちは相違点を脇に置き、勇気と責任感を持ってテーブルにつき、建設的な対話を行うべきです。それによってのみ、愛する南スーダンの人々の苦しみを和らげ、平和と安定の未来を築くことが可能となるのです」と訴えられた。
スーダンの「危機に対する永続的な解決」を祈る
また、スーダンにおける内戦が「罪のない犠牲者を出し続けている」ことを思い起こされ、「紛争の当事者たちに、民間人の命を第一に守るよう強く求めます。そして、この危機に恒久的な解決をもたらすことのできる新たな交渉が、一刻も早く開始されることを願っています。また、国際社会が、この恐ろしい人道上の大惨事に対処するための努力を強化することを願っています」と強く求められた。
タジキスタンとキルギスタンの朗報を喜ぶ
教皇はそうした中で「前向きな出来事」として、タジキスタンとキルギスタンの国境画定協定の批准を挙げ、神に感謝するとともに、「素晴らしい外交的功績」を称賛。「両国がこの道を歩み続けるよう、私は願います」と述べられた。
最後に教皇は、「慈悲の母マリアが、人類が平和のうちに和解できるよう助けてください」と祈りを捧げて締めくくられた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)