
-
(2025.8.13 Vatican News)
13日午後、バチカンから夏の離宮カステル・ガンドルフォに戻られた教皇レオ14世は、記者団からの質問に答える形で、現在も止まらないロシアによるウクライナ軍事侵略とイスラエルによるガザ攻撃について、戦いではなく対話を通じて危機の解決を目指すバチカンの「ソフト外交(soft diplomacy)」の推進を改めて表明された。
*常に対話と外交努力を
-
「ウクライナに関して8月15日に予定されているトランプ米大統領とプーチン露大統領との首脳会談」について、教皇は「私たちは常に停戦を求めなければなりません。暴力、多くの死者は止めねばなりません。彼らがどのように合意に達するか注目しましょう。戦争の目的は何なのか?私たちは常に、暴力や武器ではなく、対話と外交努力を求めなければなりません」と強調。
また、「イスラエル軍によってガザ地区から住民が追放される可能性」について尋ねられた教皇は、「非常に(懸念している)… 人道危機は解決されなければなりません。このままではいけない。私たちはテロの暴力を知っており、亡くなった多くの人々、そして人質たちを思います。人質は解放されねばならない。そして、飢餓でなくなる多くの人々についても考えねばなりません」と訴えられた。
-
*戦争では解決できない問題
-
「これらの戦争を含む紛争を止めるために、バチカンは何をしているか」との質問には、「バチカンは、止めることはできない… しかし、私たちは『ソフト外交(soft diplomacy)』とでも呼べる取り組みを進めています。対話を通じて非暴力を促し、解決策を探求しています。これらの問題は戦争では解決できないからです」と答えられた。
-
*神がすべての民に平和を授けられますように
-
13日の朝、パウロ6世ホールでの一般謁見でポーランドの巡礼者たちに挨拶された際にも、教皇は戦争と暴力に苦しむ国々の民衆に注意を向けられ、「戦争の悲劇を経験しているすべての民に平和を授けるよう、神に祈りなさい」 と促された。教皇の呼びかけは、アウシュヴィッツ強制収容所で、餓死を宣告された家族の父親の代わりに志願して命を落としたポーランドのフランシスコ会修道士、聖マクシミリアン・マリア・コルベ師を念頭に置かれたものだった。
-
*カステル・ガンドルフォ滞在中の予定
-
13日午後にカステル・ガンドルフォに到着された教皇は、19日まで2度目の夏季休暇を過ごされる。この間、15日の聖母被昇天の祭日には同地のサン・トマソ・ディ・ヴィッラノヴァ教会でミサを司式され、正午にはピアッツァ・デッラ・リベルタにある使徒宮殿の入り口から正午の祈りを唱和される。また17日の日曜日には、アルバノ・ラツィアーレのサンタ・マリア・デッラ・ロトンダ聖堂で、貧しい人々と共にミサを捧げ、正午の祈りの後、教皇別邸内にあるボルゴ・ラウダート・シ’で、貧しい人々たちや現地カリタスのメンバーと昼食を共にされる。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)