☩「あなたがたが一番辛い時、神は共にいてくださる」ー教皇、年間第11主日の正午の祈り再開

 

(2023.6.18 Vatican News  Linda Bordoni)

    教皇フランシスコは、18日、年間第11主日の正午の祈りを、聖ペトロ広場に集まった人々と共に捧げられ、説教の冒頭で、ご自身が16日まで入院されていたジェメリ病院の医師はじめ関係者の愛情、配慮、友情、そして祈りに満ちた支えに、深く感謝された。そして、 「この人間的な親密さと霊的な親密さは、私にとって大きな助けと慰めになりました。 皆さん、ありがとうございました! ありがとう! 心の底から感謝します!」と述べられた。

 先週11日の「キリストの聖体」の主日は、教皇は、7日の手術の後の治療のため入院中で、聖ペトロ広場の人々と正午の祈りをなさることができなかったが、18日は、これまでどおり使徒宮殿の窓から広場に集まった人々にあいさつされ、共に正午の祈りを捧げられた。そして、「私たちが転び、もがいている時、父親のように私たちの手を取ってくださる神に感謝し、主に信頼して愛と希望の業を行いましょう」と人々に呼びかけられた。

   説教の中で、教皇は、イエスが天国が近づいたことを宣言するために使徒たちを遣わされる場面を描いたマタイの福音書(10章7節)を取り上げ、「天の国は近づいた」というイエスの言葉に関心を向けられ、「 私たちの中にあるのは『人生の根本にある現実』です。天の神が近くにいらっしゃるなら、私たちは地上で一人ではないし、たとえ困難な状況にあっても信仰を失うことはありません」と強調。

 「神は、子供たちを知り、愛する父親… 厳しく険しい道を旅する時も、転んでも立ち上がり、元の道に戻るのに苦労する時も、です… あなたがたが一番弱っている時ほど、神の存在をより強く感じることができる。 神は歩むべき道をご存じで、あなたがたと共におられ、あなたがたの父なのです! 神がおられれば、すべてに慣れ親しむことができ、安心して旅することができるのです」と語られた。

 そのうえで教皇は、信徒たちに対して、「大きくて神秘的」で親しみやすく、安心して歩めるよう手を取って子供たちを連れて行ってくれる、愛情深い父親のイメージをもって外に出、「私たちは神の近くにいるのだ」と宣言するように、勧められ、さらに、「私自身が神の近くにいることが、最初の宣言になる。神の近くにいることによって、私たちは恐れを克服し、愛に心を開き、善良さにおいて成長することができ、それを人々に宣言する必要性と喜びを感じることが出来るのです」と説かれた。

 教皇は続けて、 「良い使徒になりたいなら、私たちは子供のようにならなければなりません」と言われ、「愛と希望の行為を行う 神が近くにおられることの宣言は、『多くの言葉を発する』ことによってではなく、『主の御名において愛と希望の多くの行為を行う』ことによってなされねばなりません。これが宣言の核心です。自由に証しすること、奉仕することです」と強調。

 最後に教皇は信徒たちに、「神を信じて(自らの過ちを)打ち明けているかどうか、御言葉に耳を傾け、秘跡に参加しているかどうか」「 他の人に勇気を与え、孤独で苦しんでいる人に寄り添う方法を知っているかどうか」と自分自身に問いかけるよう勧められ、説教を締めくくられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年6月18日