教皇フランシスコと子どもたち 2024年4月12日 ローマ、聖ヨハネ・マリア・ヴィアンネ教会 (Vatican Media)
(2024.4.11 バチカン放送)
教皇フランシスコは11日夕、ローマ東部郊外の小教区を訪問、2025年の聖年を前に、初聖体を準備する子どもたち200名と「祈りの学校」と題する集いをもたれた。
教皇が訪問されたのは、ボルゲジアーナ地区にある聖ヨハネ・マリア・ヴィアンネ教会。同地区に小教区が創立されたのは1963年、現在の教会は当初からの教会を1990年に改築した現代的な外観をもっている。教皇の訪問は、教会の要理講座を学ぶ子どもたちへのサプライズとして行われた。子どもたち、そして保護者や地域の住民たちは、教皇の訪問を驚きと喜びをもって迎えた。
2025年の聖年を前にした今年の「祈りの年」にあたって、教皇は「祈りの学校」と題したこの集いで、およそ1時間にわたる自由な対話を通して「祈りの学校」の初めて「授業」を行われ、子どもたちに祈ることの大切さを教えられた。
教皇は、まず、「ありがとう」「ごめんなさい」「…をしてもいいですか」という言葉を毎日の生活の中で忘れないようにと、子どもたちに願われ、特に「ありがとう」という言葉の重要さを強調。「いつも感謝すること、特に神に感謝することが大切です」と話された。
また、「どんなに暗い時でも祈り、感謝するように。病気や、死、孤独、戦争などを前にしても、困難を耐える力をくださるように、神に祈らねばなりません」と説かれ、 「皆さんは祈っていますか。祈り方を知っていますか。神様に何を話しかけていますか」と問いかけられた。
この問いかけに、ある児童が「毎日、食事の時に家族と祈っています」と答えると、教皇は「あなたは大切なことを言いました。でも、世界のたくさんの子どもたちには、食べる物もないことを知っていますか。食べる物があることを神様に感謝してください。家族があることを神様に感謝してください」と話された。
最後に教皇は、「皆さんは信仰を持っていますか」と尋ねられ、「神様が信仰をくださったことにお礼を言いましょう」と子どもたちに呼びかけられた。
(編集「カトリック・あい」)