(イスラエル軍の攻撃で破壊された建物 )
(2023.7.9 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
教皇フランシスコは9日、年間第14主日の正午の祈りの説教に続けて、聖地での対話と戦争で荒廃させられ続けているウクライナの速やかな和平実現のために祈り、訴えられた。また、21人の新枢機卿の選任とその任命式のための枢機卿会議を9月30日に開くことを明らかにされた。
教皇は、聖地で起きている悲劇的な出来事を非難。イスラエル人とパレスチナ人の和解と平和の回復を訴え、 「悲しみとともに、聖地に血が流されたことを改めて知りました。 イスラエルとパレスチナの指導者が直接対話を再開し、暴力のスパイラルに終止符を打ち、和解と平和への道を開くことを願っています」と語られた。
また、9日が「海の日」であることを思い起され、船、港湾はじめ海事産業で働く人々への近しさと愛情を表明され、地中海で避難航海を強いられている人々を救うために精力的に働いている人々に感謝の意を表した。
さらに教皇は、ロシアの軍事侵攻で苦難の中にあるウクライナの人々のためにのために祈りを呼びかけられ、聖ペトロ広場に集まったウクライナ人のガールスカウトたち、リヴィウから来た大学生たちに特別の挨拶をおくり、「ひどい苦しみの中にある人々のために祈ります。私はあなたがたにすべての祝福を捧げます。そして、あなたの愛する人たちと、非常に厳しい試練にさらされているあなたの国の人々にも祝福を送ります」と強調された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
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