【教皇モンゴル訪問3日】☩「皆さんは、私の心の中にいる、恐れることなく前に進んで」ウランバートルでの主日のミサで Pope Francis during the celebration of Mass in the “Steppe Arena” winter sports stadium in Ulaanbaatar (VATICAN MEDIA Divisione Foto) (2023.9.3 Vatican News By Lisa Zengarini) モンゴル訪問中の教皇フランシスコは3日午後、首都ウランバートルで冬季スポーツ競技場「ステップ・アリーナ」で年間第22日主日のミサを捧げられ、温かい歓迎をしてくれたすべてのモンゴルの人々に心から感謝されるとともに、同国の小規模のカトリック教会の司祭、信徒たちを「恐れることなく前進する」ように激励された。 *「恐れることなく、優しく、前に進むように」 「私は皆さんに会いたい、皆さんを知りたいという願いを込めて、大きな期待を持って、皆さんの国への巡礼の旅を始めました」とされた教皇は、 「今、ここに来て、私は皆さんのことを神に感謝しています。神は、皆さんを通して、小さなことで大きなことを成し遂げる素晴らしさを教えてくださっているからです」と語られた。 そして、モンゴルの小さな信徒の群れに対して、「皆さんに対する教会全体の親密さと励まし、そして何よりもご自分の子供たち一人ひとりを愛をもって見つめる主の優しい眼差しを意識しながら、恐れることなく、穏やかな気持ちで前に進んでください」と励まされた。 *諸外国から参加の司教、司祭、修道者、一般信徒の支援に感謝 また、諸外国からこのミサに参加した司教、司祭、修道者、一般信徒全員に挨拶され、「霊的・精神的な側面、物的な側面から若いモンゴルの教会を支援してくださったすべての方々に、特別な感謝を申し上げます」と挨拶。 教皇は、この日初めて顔を合わせたモンゴルのキリスト教他宗派の人々や他宗教の人々にもミサへの参加を感謝され、「現在の数多くの戦争によって荒廃した世界の中で、平和をもたらす種として、より緊密な兄弟愛が育ちますように」と希望を述べられた。 *「バヤルララァ(ありがとう)!」 さらに教皇は、モンゴルの人々全員の「友情の賜物」と証しに感謝され、ギリシャ語の「エウカリスティア(感謝の祭儀)」が「ミサそのものが、神に感謝を捧げること」を指摘。それを示すために、フランスのイエズス会士で高名な神学者、科学者のテイヤール・ド・シャルダンが100年前に著書「世界のためのミサ」で書いている力強い言葉、素晴らしい御業ゆえに主への奉献を表明する言葉—「お受けください、主よ、すべてを主宰される方、あなたの磁力によって動かされるすべての被造物が、この新たな日の夜明けに、あなたに捧げられます」—の引用された。 そして、「テイヤールの言葉は、しばしば誤解されていますが、彼は『主のご聖体は、常に何らかの形で世界の祭壇で祝われている』ことを直感しており、『聖体は、宇宙の生きた中心であり、愛と無尽蔵の溢れ出る核である』と語っています。私たちが経験している紛争や戦争に彩られた時代であっても、そのことは変わりません」と強調された。 説教の最後に教皇は、「ありがとう」を意味するモンゴル語「バヤルララ!」を使われ、 「バヤルラァ! 神が皆さんを祝福してくださいますように。 皆さんは私の心の中にいます、そして私の心の中に皆さんは残ります」と呼び掛けられた。 (翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二) ツイート
Pope Francis during the celebration of Mass in the “Steppe Arena” winter sports stadium in Ulaanbaatar (VATICAN MEDIA Divisione Foto) (2023.9.3 Vatican News By Lisa Zengarini) モンゴル訪問中の教皇フランシスコは3日午後、首都ウランバートルで冬季スポーツ競技場「ステップ・アリーナ」で年間第22日主日のミサを捧げられ、温かい歓迎をしてくれたすべてのモンゴルの人々に心から感謝されるとともに、同国の小規模のカトリック教会の司祭、信徒たちを「恐れることなく前進する」ように激励された。 *「恐れることなく、優しく、前に進むように」 「私は皆さんに会いたい、皆さんを知りたいという願いを込めて、大きな期待を持って、皆さんの国への巡礼の旅を始めました」とされた教皇は、 「今、ここに来て、私は皆さんのことを神に感謝しています。神は、皆さんを通して、小さなことで大きなことを成し遂げる素晴らしさを教えてくださっているからです」と語られた。 そして、モンゴルの小さな信徒の群れに対して、「皆さんに対する教会全体の親密さと励まし、そして何よりもご自分の子供たち一人ひとりを愛をもって見つめる主の優しい眼差しを意識しながら、恐れることなく、穏やかな気持ちで前に進んでください」と励まされた。 *諸外国から参加の司教、司祭、修道者、一般信徒の支援に感謝 また、諸外国からこのミサに参加した司教、司祭、修道者、一般信徒全員に挨拶され、「霊的・精神的な側面、物的な側面から若いモンゴルの教会を支援してくださったすべての方々に、特別な感謝を申し上げます」と挨拶。 教皇は、この日初めて顔を合わせたモンゴルのキリスト教他宗派の人々や他宗教の人々にもミサへの参加を感謝され、「現在の数多くの戦争によって荒廃した世界の中で、平和をもたらす種として、より緊密な兄弟愛が育ちますように」と希望を述べられた。
*「バヤルララァ(ありがとう)!」 さらに教皇は、モンゴルの人々全員の「友情の賜物」と証しに感謝され、ギリシャ語の「エウカリスティア(感謝の祭儀)」が「ミサそのものが、神に感謝を捧げること」を指摘。それを示すために、フランスのイエズス会士で高名な神学者、科学者のテイヤール・ド・シャルダンが100年前に著書「世界のためのミサ」で書いている力強い言葉、素晴らしい御業ゆえに主への奉献を表明する言葉—「お受けください、主よ、すべてを主宰される方、あなたの磁力によって動かされるすべての被造物が、この新たな日の夜明けに、あなたに捧げられます」—の引用された。 そして、「テイヤールの言葉は、しばしば誤解されていますが、彼は『主のご聖体は、常に何らかの形で世界の祭壇で祝われている』ことを直感しており、『聖体は、宇宙の生きた中心であり、愛と無尽蔵の溢れ出る核である』と語っています。私たちが経験している紛争や戦争に彩られた時代であっても、そのことは変わりません」と強調された。 説教の最後に教皇は、「ありがとう」を意味するモンゴル語「バヤルララ!」を使われ、 「バヤルラァ! 神が皆さんを祝福してくださいますように。 皆さんは私の心の中にいます、そして私の心の中に皆さんは残ります」と呼び掛けられた。 (翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)